
壁にマグネットがくっついたら、子供たちに壁に思い切りお絵かきをさせてあげられたら。そんな願いが手軽に叶う「機能性シート」をご紹介します。今ある壁紙の上からパッと貼るだけで、毎日の暮らしがもっと便利に楽しくなります。
壁にマグネットが付けば、メモや小物が自由自在にくっつく

ダイニングの壁にマグネットシートを貼れば、小物やメモを貼ったり剥がしたりが自在にできる。こちらのシートは上から自由に塗装でき、黒板塗料でペイントすればチョークで字も書ける(ワンダーペーパーマグネット/安全塗料株式会社)
壁にメモやインテリア小物を自由にくっつけたり取ったりすることができたら、毎日の暮らしの便利さが格段にアップします。例えば、廊下の壁に自転車のカギや子供たちへの連絡メモ、キッチンの壁にレシピや調味料、子供部屋の壁には時間割やカレンダー、大好きなカードも。テレビの周囲には子供たちへ就寝時間のお約束メモを貼っておくのも良いですね。
でもピンでとめてしまうと、あっという間にあちこちが穴だらけになってしまいます。マグネットが使えれば便利なのですが、家の中で磁石がくっつく場所と言えば、冷蔵庫か換気扇フードくらいなもの。そんな時に便利なのがマグネットシートです。今ある壁紙の上からパッと貼るだけで、壁にマグネットがくっつくようになります。
マグネットシートには様々な種類がありますが、今回ご紹介するのは、壁紙の上から自分で貼ることができる手軽なタイプです。ではまず初めに、どうしてマグネットがくっつくのか?その仕組みをご紹介しましょう。
ちょっと気になる磁気のこと、磁石がくっつく仕組みを知れば安心

マグネットシートは、くっつける小物側にマグネットを使用する。ただの壁が、おしゃれな調味料スペースに変わる(ワンダーペーパーマグネット)
一般的なマグネットシートは、基本的にシートそのものが磁石になっているわけではありません。磁石がくっつくように、シートに金属物質が練りこまれていて、くっつける小物側にマグネットを使用します。そのため重い物はずり落ちる可能性があるなど、少し威力が弱いタイプもありますが、メモや小物類なら問題無くくっつきます。
しかし磁石を使用する際にちょっと気になるのが磁気のこと。身の回りには磁気を利用したカードや鍵などがたくさんあり、これらを強い磁気のそばに置いておくと、データに影響を与えてしまう可能性があります。
以前、シートそのものをマグネットにすれば威力が倍増するのでは?といくつかの製造メーカーに問い合わせたことがあったのですが、壁一面が磁石になったら磁気によってクレジットカードや診察券などのデータに影響を与えてしまう恐れがあるからとのこと。なるほど、壁そのものから磁気が発生しないのなら、安心して使うことができますね。
マグネットシートは扱いやすいタイプを選び、目線に合わせて貼るのがコツ

ワンダーペーパーマグネットのシール付きタイプをビニールクロスの上から貼りつけている様子。壁紙のようにカッターで切って貼ることができる。
マグネットシートを上手に選んで貼るコツは、扱いやすいタイプを選ぶことです。こちらの写真のワンダーペーパーマグネットは壁紙のように薄く、シール付きタイプを選べば糊も不要。カッターを使って自分の好きなサイズに切って、裏側のフィルムを剥がしながら貼ることができます。
貼る位置は目線の高さを意識すると使い勝手がよくなります。廊下の壁なら立って歩きながら使いやすい胸から目までの高さに、リビングならソファーに座って手が届く位置に、子供たちが使う場合は子供の目線の位置に合わせて貼りましょう。

水性ペイントは乾くのが早く、臭いもほとんどないので安心して使える。我が家に合わせてカラフルな色付けを楽しんで。上から再度、別の色に塗りなおすことも可能(ワンダーペーパーマグネット)
このワンダーペーパーマグネットは白色ですが、上からペイントできるので、好みの色に塗ることが可能です。その際は扱いが楽で乾きやすい水性ペイントを使うと、初めてでも美しく仕上げることができます。水性ペイントは水で溶くことができ、乾けば水拭きもできます。色数は3000色以上あり、黒板になる塗料もありますのでキレイに色付けして、インテリアとしても楽しんで下さいね。
貼って剥がせるホワイトボードで、壁に思う存分お絵かきできる

左画像:ホワイトボードに使えるクレヨン。つるつるとした窓ガラスにもお絵かきできる。日本文具大賞機能部門グランプリ受賞(キットパス/日本理化学工業株式会社)
右下画像:壁紙の上から貼って後できれいに剥がせるホワイトボードのシート(貼ってはがせるホワイトボードシート-うら弱粘着/大洋株式会社)
子供たちは想像力が豊かです。思いっきりお絵かきを楽しむ場を提供して、更にその感性を伸ばしてあげるのも良いですね。でもだからと言って壁にクレヨンで絵を描かれてしまっては困りますし、スケッチブックでは子供たちの大きな夢が入りきらないかもしれません。
そんな時は、壁紙の上から貼って、いつでもきれいに剥がせるホワイトボードのシートがあります。ただし普通のクレヨンは落とすのに手間が掛かりますので、すぐに消えるホワイトボード用のクレヨンを使って下さいね。
さて今回は壁をもっと便利に楽しくする機能性シートについてご紹介しました。次回は、壁紙の上から手軽に貼ることができるアートシールや壁紙を使った、我が家のセンスアップテクニックをご紹介します。
※コラムの内容や掲載商品は執筆時の情報であり、予告なく変更される場合がございます。最新情報をご確認ください。実施する際は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。