
今人気のモザイクタイル、我が家にも取り入れてみたいけれど工事に手間が掛かりそうと感じている方もいらっしゃることでしょう。実は、いまどきは本格的なモザイクタイルを自分で簡単に貼ることができるシートがあります。
モザイクタイルは洗面所やキッチンなどの水まわりはもちろん、壁や家具などのアクセントにもぴったり!我が家のインテリアがぐっと引き立ちます。今回はDIYでできる「モザイクタイルシート」の上手な使い方、選び方をご紹介します。
本物のタイルを使ったDIY用シート、話題のモザイクタイルミュージアム

DIY用のモザイクタイルシートを使えば、インテリアを手軽にセンスアップできます。こちらの写真は洗面所にモザイクタイルを貼った事例です。ボウルの白とモザイクタイルのコントラストが美しく映えます。(藤垣窯業株式会社)
タイルの魅力は何といってもその質感、そして高級感にあります。耐久性も抜群で100年でも美しさはそのまま、様々な歴史的建築物にも数多くの美しいタイルが使われてきました。中でも小型のモザイクタイルは繊細なデザインを描き出すことができるため、現代でも人気のインテリア素材です。
モザイクタイルを本格的に貼るとなると少し手間がかかりますが、DIY用のモザイクタイルシートを使えば自分で簡単に貼ることができます。これはモザイクタイルを15cm角ほどの大きさにまとめ、裏側がシールになったもので、裏紙を剥がすだけで手軽に貼ることができます。
DIY用のタイルシートには、タイル調と呼ばれる樹脂で作られた製品もありますが、やはり本物の磁器の質感、美しさは素晴らしいものです。今回ご紹介していますのは、日本最大のモザイクタイルの生産地である岐阜県多治見のタイルで、多治見は先日モザイクタイルミュージアムがオープンしたことでも話題になりました。

多治見市モザイクタイルミュージアムにはモザイクタイルを使用した美しいアートが展示されています。体験工房などもあり、その外観のユニークさとともに話題のミュージアムです(多治見市モザイクタイルミュージアムオープン、プレスリリースより)
モザイクタイルは小さな面積でも、インテリア全体をセンスアップ
モザイクタイルは存在感がありますので、小さな面積に貼るだけでも効果が大きく、インテリア全体の底上げをしてくれます。
例えば、洗面台のボウルの両脇や正面の壁、キッチンのカウンターまわりの壁、家具の縁取りとして貼るのも素敵です。我が家をゆっくり見まわして、どこにタイルを貼れば素敵に変わるか、考えるだけでも楽しい時間になります。

トイレにアクセントボーダーとしてモザイクタイルを貼った事例です。こちらのタイプは壁紙の上から貼ることができます(藤垣窯業株式会社)

左の写真に使ったDIY用のモザイクタイルシート、15cm角の大きさです。裏紙を剥がすとシールになっています。

対面キッチンのカウンター下の壁面に貼った事例です。白い壁紙の上に白いタイルを貼ると、よりタイルの質感を感じることができます(藤垣窯業株式会社)

左の写真に使ったDIY用のモザイクタイルシートです。本物のタイルだけが持つ重量感があります。

家具やカウンターのアクセントとして施すのも素敵です。思い切った色使いを楽しんでください(藤垣窯業株式会社)

左の写真に使ったDIY用のモザイクタイルシートです。艶やかな黒色が魅力的です。
モザイクタイルシートの選び方、後から剥がせるタイプも
DIY用モザイクタイルシートの選び方と、美しく貼る方法をご紹介しましょう。タイルそのものは燃えたり水で腐ったりすることはありませんが、裏面のシールの種類によって使用箇所が変わります。また後からきれいに剥がせるタイプもありますので、張る場所に合わせて選びましょう。

通常品の裏面のシールの様子です。でこぼこの少ない面や水まわり以外に使えます。壁紙の上から貼ることも可能です。

水まわりに使える、がっちりくっつくタイプです。でこぼこが大きいコンクリート面にも貼ることができます。

後から剥がしやすいタイプもあります。よりきれいに剥がすためには、専用剥がし液を使いましょう。
タイルの目地をフラットにしてより美しく仕上げたい場合は、後からはめこむだけの目地用ネットがあります。

タイルを貼った後に、目地の間に目地用ネットをはめ込めば、タイルと目地がフラットに仕上がります(タイル、目地ネットともに藤垣窯業株式会社)
モザイク以外にもいろいろ、人気はサブウェイタイル

人気のサブウェイタイルもDIYで楽しめます(藤垣窯業株式会社)
モザイクタイルシート以外にもDIYで楽しめるタイルがあります。こちらは話題のサブウェイタイルです。サブウェイタイルとは、ニューヨークの地下鉄の壁に貼られていたタイルを模したもので、人気のインダストリアルスタイルやブルックリンスタイルのインテリアによく似合います。
こちらのタイルは最初から目地がついていて裏側がシールになっていますので、好きなところに自分でどんどん貼るだけで完成します。この写真は白いタイルに黒い目地ですが、配色を逆にして黒いタイルに白い目地もかっこよく決まります。ただしDIY用タイルは火のまわりには使えませんので注意してください。
タイルには本物の美しさがあります。私も含め、インテリアの仕事にたずさわる者はタイル好きが多いと感じています。皆様もぜひタイルのある暮らしを楽しんで頂ければと思います。
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