
働き方が変化し、自宅でテレワークをする人が増えています。今回はテレワークがしやすいデスクや椅子の選び方、集中力が高まるおすすめのレイアウト方法、オンラインミーティングでのイメージアップ方法もご紹介します。
ダイニングテーブルでのテレワークは難しい?

ダイニングテーブルは生活の場なので、テレワークをするのは難しいという声が多くあります。
テレワークの導入が進み、自宅で仕事をする人が増えています。しかし家で仕事の環境を整えるのは難しいと感じている人が少なくありません。
アンケート(※)によると、テレワーク実施場所の圧倒的な1位はダイニングテーブルです。一方、テレワークに対する不満を見ると、オンオフの切り替えがしづらい、仕事用の机や椅子が無い、集中するスペースが無いなど、生活の場で仕事をする難しさを感じている人が多いことが分かります。
家で仕事に集中するためには、生活との切り分けが必要です。今回は家具を使った手軽なテレワークスペースの作り方をご紹介します。
(※「新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態」2020年4月調査/株式会社リクルート住まいカンパニー)
テレワークに必要な机のサイズは?収納も忘れずに確保
まずはテレワークに必要な机のサイズを確認しましょう。

アジアンテイストのバリ家具を使ったテレワークスペース。チークの無垢材の優しい手触り、風合いがリラックスさせてくれます。こんな机で仕事ができるのも自宅ならでは。キャスター付きの足元収納があると便利(リブールシニ libur sini)
こちらは、15.6型ワイドサイズのノートパソコンと、23.8型ワイドサイズのモニターを、デスクに並べた様子です。デスクのサイズは幅1m×奥行き50㎝、まだまだゆとりがあります。ノートパソコンだけなら奥行きは35㎝もあれば十分ですし、幅ももっと小さくて大丈夫です。
ただし収納を忘れずに確保しておくことが快適なワークスペースにするコツです。見逃しがちな足元の空間にキャスター付きの足元収納を置けば、必要な時だけ引き出して使うことができ、サブカウンターにもなるので便利です。
壁に向かうor壁を背にする、
それぞれのレイアウトのメリット・デメリット
デスクの置き方は大きく分けて、壁に向かって置く、壁に背を向けて置くの2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがありますので、我が家の間取りや生活スタイル、仕事のやり方に合わせてレイアウトしましょう。

壁に向かって机をレイアウトするスタイルなら、省スペースにテレワークスペースが作れます。机はキャスター付きなので移動が簡単。サイズは幅100㎝×奥行き36㎝(フィエルボ ラップトップテーブル / イケア)
壁に向かって机を置くメリットは、生活から意識を切り分けやすく、集中力が高まりやすいところです。クローゼットや収納の内部をプチリフォームして、個室感のあるスペースを作る方法もあります。また窓に向かって机を置けば、外の風景を眺めながら気持ちよく仕事ができます。
デメリットは、背後がオープンになるので、落ち着かないと感じる人もいることです。またオンラインミーティングで、家の中が丸見えになりやすいなどがあります。

壁を背にした机のレイアウト。机のサイズは幅150㎝×奥行き75㎝と大きめのサイズなので、資料を広げたい人向き。(リンモン オーロヴテーブル / イケア)
壁を背にして机を置くメリットは、視界が広がり開放感があることです。家の中の様子を見ながら仕事ができ、オンラインミーティングの背景を美しく整えやすいのもメリットのひとつです。
デメリットは、生活との切り分けがしにくいところです。また、壁と机の間に椅子を引くスペースを確保する必要があるため、壁付けのレイアウトより面積が必要になります。
椅子選びも重要、ホームオフィス用家具なら高機能で省スペース
テレワークスペースを作る際に忘れがちなのが椅子選びです。ダイニングの椅子と兼用しているケースもありますが、あくまでも食事用。長時間仕事をするのには向いていません。

世界的に有名な椅子のブランド、ハーマンミラーのカリモクオリジナルワークチエアと、SOHO向けデスク ユーティリティプラス シリーズの組み合わせ。長時間座っていても疲れにくい椅子です。張地とカラーがカリモクのオリジナル(セイルチェア / カリモク)
こちらの写真は、ホームオフィス用家具と高機能な椅子の組み合わせです。机は8種類のサイズバリエーションと5種類のカラーが選べ、引出しユニットや、ワゴン、チェスト、書棚など様々なオプション品と組み合わせて、省スペースに快適なテレワークスペースを作ることができます。
オフィス用の椅子というと黒くて大きいイメージがありますが、こんな軽やかなデザインなら、住まいの中にしっくりと馴染んでくれます。
フレームに必要な機能を取り付ける、北欧の壁掛け家具ならフレキシブル

スウェーデンのシステム家具string 。フレームを壁に取り付ける壁掛け型なので安定性があります。軽やかなデザインなので、部屋を狭く感じさせません(string systemの組み合わせ例 / グリニッチ)

必要なアイテムを追加したり、移動させたり。生活スタイルの変化に合わせてフレキシブルに形を変えることができます(string system BASIC SOHO STYLE / グリニッチ)
こちらは機能とデザインを両立させることが上手な北欧ならではのシステム家具、string(ストリング)です。圧迫感が無い軽やかなデザインで、明るさを確保しやすいのが嬉しいところ。パーツが豊富で、欲しいものだけで構成できるので、まさに自分が仕事をしやすいスペース作りができます。
家具でさりげなく間仕切り、独立性の高いコンパクトなワークスペース

ボックスタイプのシステム収納。設置が簡単で移動、組み換え、買い足しが容易にできます。間取りと用途、インテリアに合わせて100,000以上のパーツと36種類の表面材から我が家にぴったりの家具が作れます(システム収納家具 / ギャラリー収納)
壁は作りたくないけれど、手軽に独立感が欲しい場合は、家具でさりげなく間仕切りをすれば、仕事に集中しやすいテレワークスペースを作ることができます。空間の閉鎖性は家具の高さでコントロールできます。高くすれば個室のように、低くすれば開放感が出ます。
オンラインミーティングの写りをチェック、ワンポイントでイメージアップ

背景にさりげなくオブジェがあるとおしゃれに見えます。フェイクグリーンを使えば手軽です。顔に照明を当て、影を作らないようにするのもキレイに映るコツです。
テレワークでオンラインミーティングをする場合は、背景にもこだわりましょう。最近では背景を合成してくれるツールもありますが、見せたくないものが写ってしまう場合は、天井からスクリーンを下げたり、ついたてを立てたりする方法もあります。
壁を背にする場合は、白い壁だけでは何となく味気ないと感じることも。そんな時は壁にワンポイントで、額縁やグリーン、オブジェなどをさりげなく取り付けておくと、映りのイメージがアップします。
家具選びやレイアウトの工夫で、仕事がしやすい快適なテレワークの環境づくりをしてみてくださいね。
※コラムの内容や掲載商品は執筆時の情報であり、予告なく変更される場合がございます。最新情報をご確認ください。実施する際は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。