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Home > 住まいのお悩み相談所 > 12月「気になる隣家のタバコ」

住まいのお悩み相談所 ~ 気になる隣家のタバコ。
注意したい、でもできない…!

今回のお悩み

?隣の家の方から、たびたびタバコの煙が漂ってきます。気持ちよく外に出たり、窓を開けられないのはちょっとしたストレス。一方で、「やめてほしい」とも言いにくく、どうしたらいいものか困っています。

専門家のお答え

専門家 荒昌史さん

!言いにくいことを伝えるには、遠回りのようでも、まずは知り合いになって関係性を作ると、解決への糸口が見えてきます。相手のことを知れば、適切な言い方・言い時がわかってくるはず。クレームをつけるのではなく、穏やかに伝えられる関係、いつでも「ごめんね」と言い合える関係を築きましょう。

ネイバーフッドデザイン/都市の社会課題を解決する専門家
株式会社HITOTOWA 荒昌史さん

言い方以前に大切なのは「相手との関係性」

言い方以前に大切なのは「相手との関係性」

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庭やデッキでくつろいでいる時に、ふと気づくタバコの煙…。嫌煙家の方にとっては、一度このニオイを感じてしまうと、途端にくつろげなくなるものです。特に洗濯物を干している時や、子供を遊ばせている時などは、いつも以上に気になりますよね。でも、これを指摘しようと思うと実に言いにくい。なぜでしょうか。

それは、相手にクレームを伝える時は、言い方以前にまず、相手との関係性が問われるからです。もしあなたと隣家の方が、比較的よく顔を合わせて挨拶をする機会があったり、たびたび会話するような関係だったらどうでしょう。いつ、どのタイミングで言おうか、具体的に考えやすいですよね。逆に、まったく接点がないと「困ったなあ」となってしまいます。

これは10月の「隣人と話すきっかけを作りたい」というテーマともつながるのですが、近所で何かをお願いして聞き入れてもらうには、まずは知り合いになって、ゆるいつながりを持つところから始めたほうがいいのです。遠回りのようですが、それが近道です

喫煙者も、実は煙を気にしている…! その効果的な伝え方とは?

喫煙者も、実は煙を気にしている…!
その効果的な伝え方とは?

喫煙する側の視点から考えてみると、最近はタバコを吸える場所が激減。マンション等の集合住宅でも、ベランダでの喫煙を禁止するところも出てきました。それだけに、言わないまでも、実は隣人も煙を気にしていることは多いのです。そこを硬い表情で「こちらは被害者」とばかりに押しかけて行くと、より関係性がこじれてしまうかもしれません。隣家に聞こえるように窓をバタンと閉めたり、「タバコ臭い!」などと叫ぶのはもってのほかです。

もし、隣家と関係性ができれば、相手の家に関する情報が蓄積されます。例えば、奥さんは吸わないけれども、旦那さんが吸っているということがわかれば、奥さんは旦那さんの喫煙を快く思っていない可能性があります。その場合、奥さんの方に「実は旦那さんのタバコの煙がね…」と相談してみるのがスムーズでしょう。そうすれば、より旦那さんと立場の近い、奥さんから言ってもらえることになりますし、自分自身、言いにくいことを言う精神的な負担も少なく、当事者に伝えることができます。クレームをつける形にならないよう、自分が穏やかに言える方法を見つけましょう

また、お子さんが庭で遊ぶ時間がある程度予測できるようであれば、「この曜日のこの時間帯は子供が外で遊ぶことが多いので…」と伝えるのも一案です。ゴミの収集同様、隣近所でゆるやかな決まりを作っておくことも、時には大切です。

隣人とは「謝り合える関係」になっておきましょう

隣人とは「謝り合える関係」になっておきましょう

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タバコの煙に限らず、似たような悩みに近隣の騒音なども挙げられます。そんな時、どうしても「自分は被害者だ」と思いがち。しかし、自分は迷惑をかけていないと思っていても、ご近所さんには自分自身も気づかないうちに、何かしら隣家に影響を与えているもの。「うちは毎日早朝に出勤していくので、音で迷惑をかけているかもしれませんが…」とか、「朝、犬のほえる声が…」とか、いろいろあるでしょう。昔の長屋住まい同様、都市に暮らすというのはそういうことなのです。まったく音がしないより、少し音が聞こえるくらいのほうが、生活の気配が感じられて安心ではないでしょうか。

理想的なのは、要望を言うのではなく、「ごめんね」と言い合える関係。いつでも「お互いさま」という気持ちを持ち、それを相手に伝えることも大事です。現実的にはいろんなケースがあり、すべてがうまくいくわけではありません。しかし、同じエリアでまとめて分譲された住宅地にお住まいだったり、新築購入で入居が同時期だった場合などは、住まいに関する価値観が共通していたり、引越し時に顔を合わせていたりと、話せば理解してくださる方が大多数だと思われます。心地よい暮らしのためにも、いい距離感をもってご近所づきあいしていきましょう。