親+家 LIFE

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「近居のススメ」

いつまでも若いと思っていた親。でも、ふとした時に、「齢をとった」と感じることはありませんか?
私たちも、そろそろ、「親のこと」を考える年ごろになってきたのかもしれません。親が元気なうちに将来の暮らしについて話しあってみませんか。その時に大切な親子・家族のコミュニケーションについてお伝えします。

面と向かって親に老後のことを聞いたり、話したりするのはちょっと抵抗がある…。「ウチの親に限って」とどこかで思っているし、思っていたいのです。そして慌ただしい毎日の生活の中で、親と真剣に向き合わず、将来の暮らし方についての意思を確認しないまま、ついつい先送りにしてしまいがちです。いざという時に慌てないよう、親が元気なうちから、充実した暮らしを「どこで、誰と、どうするか」を話し合っておくことが大切です。

親世代も「元気なうちは、子どもの世話にはならない、一人になってもこの家でずっと生活するよ」と言う方が多いようですが、たとえ元気でも、一人暮らしで誰ともしゃべらなかったら? 毎日の食事の栄養バランスは?ましてや風邪などで体調を崩したときは?など具体的にイメージしている親世代はあまり多くはないようです。
今は両親2人、元気に自由に暮らしているから大丈夫と思っていても、年齢を重ねると身体や生活環境が大きく変化することもあります。日本人の平均寿命は男性80.79歳、女性は87.05歳(2016年)。平均寿命までの10年間はなんらかの支援が必要な「要支援」、「要介護」の状況になる方が多いと言われています。これからは人任せではなく家族で、親の暮らし方について共有し考えていくことが大切なのではないでしょうか。

コミュニケーションを
成功させるためのポイント

1. まずは親の意思を尊重しましょう

親世代は自分たちのライフプランをもっているはずです。まずは、親たちがこれからどんなふうに暮らしていきたいのかを尋ねてみましょう。自分たちの意見を押し付けるのではなく、親の意思を尊重することが大切です。

2. 夫婦で将来の暮らし方を思い描いてみましょう

子育てに家事に仕事…毎日忙しい生活を送っている子世代ですが、漠然と考えていた自分と家族の暮らし、そして親のことを具体的に考えてみましょう。夫婦でも考え方は違うもの。大切なのは2人で一緒に考えることです。

3. 近くに住まうという選択肢も考えてみましょう

ライフスタイルの異なる親との同居は敷居が高いという人には、近居という選択肢もあります。子育て世代にとっては親が近くにいればなにかと頼りになりますし、万が一、親が病気やけがをした時にも近くにいれば安心です。

離れていても 親のカラダの変化を観察しましょう。

親の暮らし ―――コラム1

65歳以上の4人に1人が認知症!?

大切なのは「気づき」と「備え」

厚生労働省によれば、認知症の人は2012年時点で462万人にのぼり、65歳以上では推計15%。軽度認知障害と呼ばれる予備軍が約400万人といわれています。うちの親は大丈夫と思っていると症状を見落としてしまうことも。そこで介護家族支援・相談に長年携わっている浴風会ケアスクール校長の服部安子先生にうかがいました。

久しぶりに実家に帰ると、親の様子がなんとなくおかしい。でも、いつも電話ではしっかりしているし…。「離れて暮らす子どもの電話にはしっかり受け答えできるし、とりあえず普段の生活も自立している。こうして誰にも気づかれないまま認知症が進行していくケースもあります」と服部先生。 さらに「認知症は進行や原因疾患によってさまざまな症状が現れます。意欲低下や不安感などの目立たない症状もあり、家族は見落としがちです」とも。認知症は、症状によっては、治る認知症もあります。 気になることがあったら早期に病院へ行くことをオススメします。

1. 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう 1. 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう
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「最近少し気になることがあるから、認知症の検査を受けたら」などと言うのは親本人を傷つけてしまうことに。「物忘れをするようになった」と、親が不安を口にした時がチャンスです。でも、そんなときでも直球ではなく、少し柔らかく。例えば、「人間ドックのサービス券をもらったから、せっかくだから一緒に受診してみない?」など、さり気なく促すのもひとつの方法です。

2. 湯温は 41 ℃以下、湯に漬かる時間は 10 分までを目安に 2. 湯温は 41 ℃以下、湯に漬かる時間は 10 分までを目安に
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親の認知症が進行したらどうするか、誰が世話をするか、どこで暮らすか、・・・火の始末など日常生活の危険を洗い出すことも大切ですが、今後、想定されるさまざまなパターンを考えて、これからの暮らし方について家族と話し合ってみましょう。

3. 浴槽から急に立ち上がらないように促しましょう 3. 浴槽から急に立ち上がらないように促しましょう
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親のこれからを考え、デイサービスや施設を見学するなど、今からできることはたくさんあります。情報収集をするのに早すぎることはありません! また、周囲の介護経験者の方のお話も聞いておくとよいでしょう。切羽詰まっていない今だからこそ、客観的な視点で情報を収集し、いつかは訪れるかも知れない“将来の介護生活”を組み立てることが大切です。

オヤノコトネット

「オヤノコト.net」とは?
そろそろ親のこと、家族想いのライフスタイルを提案する、親孝行情報提供サイトです。
「オヤノコト」は、株式会社オヤノコトネットの登録商標です。

離れていても 親のカラダの変化を観察しましょう。

「オヤノコト」読者から寄せられた、離れて暮らす親とのリアルなコミュニケーションの実例をご紹介します

親の暮らし ―――コラム2

離れて暮らす母親とLINEでつながる

SNSを活用したコミュニケーションが生きがいに

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宮城県に住む70代の母親が一人暮らしになったことを機にスマホをプレゼントしました。デジタル機器でつながることで孤立させず、離れていても安否を確認できるので安心です。さらに頭を活性化させることにもなると考えました。
「母にスマホを使ってもらえるか最初は少し不安でした。そこで、きょうだい2人を巻き込み、LINEをはじめました。そのうち、母から毎朝『おはよう』と送ってくるようになり、『今日は美術館へ行ってきました』など積極的に外出して画像を送ってくるようにも。期待以上にLINEが張り合いになっている様子。
私たちと毎日やり取りしているのでオレオレ詐欺にも遭わないでしょう。」

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