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世界一の時間と出会う_SUITCASE

人々を魅了するニューヨークのダイナミズム

世界最大級の大都市、ニューヨーク。多くの人が憧れ、一度訪れると虜になってしまう魔法の街。この特別な吸引力は、一体どこから生まれてくるのだろうか。ひしめき合うマンハッタンの超高層ビル群たちや、その中で繰り広げられる世界中から集まる多国籍な人々の交わり、騒々しくも活気を感じるイエローキャブのクラクション音… ニューヨークを象徴する風景の一つ一つには、どれもストーリーがありエネルギッシュな魅力に満ちている。
そう、おそらくこの強い個性のぶつかり合いこそが、ニューヨークが世界最大級である由縁なのかもしれない。例えばそれはマンハッタンという地区一つとっても言えることだ。

黒人文化が息づく「ハーレム」から高級住宅地の「アッパーイーストサイド」、ビジネス街でありながらタイムズスクエアのような観光名所も集う「ミッドタウン」、そして「ソーホー」や「イーストビレッジ」「ロウワーイーストサイド」といった若者たちに人気のダウンタウンエリアと、多種多様なものがぎゅっと凝縮して共存している。さらに街を歩けば、「メトロポリタン美術館」や20世紀初頭に作られた上流階級用のホテルといった伝統を感じさせるものがある一方で、最新のファッションブランドやレストランのようなフレッシュな一面も覗かせることにも気付くだろう。
そんな様々なベクトルで人々の好奇心を掻き立てるアミューズメントパークのようなこの街だが、2日3日滞在しているとだんだんあなたもここが決して物事がスムーズに進むような気の利いた場所ではないということがわかってくるかもしれない。
まったくアテにならない地下鉄のダイヤや、わからず屋のタクシードライバー、随分とラフなデリの店員などに面食らうことになるだろう。でも、実はそんな一筋縄ではいかないところがニューヨークの面白いところ。大都会で誰にも支配されず各々が好きに自由に生きている様からは、他では感じられない開放的なエネルギーをもらうこととなる。

そんな自由で個性的、また貪欲なニューヨーカーたちを満足させるため、ここでは日々とても早いサイクルで新しいものが消えては生まれ、最先端の「今」という時代を作り続けている。特に今を生きる人々のニーズをいち早く感知し、それをビジネスへとつなげていくという感性は、ニューヨークという街が最も得意とするところといえるだろう。その動きを今最も体感できるのは、マンハッタンからイーストリバーを超えた先にある「ブルックリン」地区だ。

新しいエネルギーが息づくエリア
ブルックリンとダウンタウン

かつてブルックリンは、家賃が高騰するマンハッタンから逃れ、より広いスペースを求めるアーティストたちの地として知られていたエリアだったが、ここ数年はスタイリッシュでクリエイティブな人々が集まるエリアとして人気沸騰している。おしゃれなコーヒーショップや凝ったパッケージデザインのローカルメイドの食材、古い木材を使用したヴィンテージ調の内装を纏うお店など、自由な発想から生まれたショップやアイテムは見事に今の時代の空気感が体現されており、どれも一見の価値がある。そしてさらに特筆すべきなのは、この動きが“ブルックリン”という一つのブランドとして定着しているということ。楽しみながら自分の好きなものを追求していたらそれがビジネスになった、というようなスタイルが、ブルックリンという名の元、大きなムーブメントになっているのだ。特にウィリアムズバーグというマンハッタンから一駅のところにある人気地区を歩くと、その動きが顕著に感じられて面白い。
同じく旬のニューヨークを体感できるもう一つのエリアは、マンハッタンのダウンタウン。特にワールドトレードセンター跡地は再開発が進んでおり、2004年から着工しようやく完成した「ワンワールドトレードセンター」という超高層ビルも出来上がった。その高さはアメリカの独立年にちなんで1776フィートだという。ニューヨークで一番高いビル、エンパイアステートビルを超えて西半球で最も高いビルとなっており、つい先日から大手出版社も拠点をここに移したと話題だこれからどんどん産業の中心となっていく場所としても注目されている。

これからまさに冬の終盤に差し掛かるニューヨーク。とある人が「ニューヨークは冬が一番いい」と言っていたことを思い出す。ブルックリンやクイーンズ地区側から見えるマンハッタンスカイラインは、空気が澄んいるこの時期が最も美しい。また、セントラルパークやロックフェラーセンターでのアイススケートリンクも冬だけの期間限定のお楽しみだ。規模の大きなセールがあちこちで行われているので、ショッピングに精を出したり、格安でミュージカルを観ることができる「ブロードウェイウィーク」を試してみるのもいいだろう。でも、きらびやかに輝くビル群の隙間を、ホットチョコレート片手に歩いてみるだけでも、なんだかワクワクしてしまう。そんな街自体が持つエネルギーこそ、ニューヨークの醍醐味なのかもしれない。

    • COLUMBUS CIRCLEコロンバスサークル

      セントラルパークの南西端にある円形交差点コロンバスサークル。広場のモニュメントはニューヨーク市からの距離を測る際の公式基準地点にもなっている。

    • CENTRAL PARKセントラルパーク

      冬の風物詩といえばこのセントラルパークのスケートリンクだろう。老若男女がマンハッタンの絶景を背景に自分のペースでスケートを楽しむことができる。

  • WILLIAMSBURGBRIDGEウィリアムズバーグ橋

    マンハッタンとブルックリンを繋ぐ橋の一つ、ウィリアムズバーグブリッジ。ビューが綺麗な川沿いはランニングやサイクリングスポットになっている。

  • WILLIAMSBURGウィリアムズバーグ

    ブルックリンの中でも一番の人気エリアなのがウィリアムズバーグ。内装もオシャレなローカルの食材ショップや雑貨屋など、新しい息吹を感じる地区。

  • WEST VILLAGEウエストヴィレッジ

    マンハッタンのダウンタウンの中でも落ち着いた街並みが特徴のウエストヴィレッジ。美しい家々や小じんまりとした味のあるカフェやバーが立ち並ぶ。

  • SOHOソーホー

    ショッピングをするのに一番オススメなのがこのソーホーエリア。最新のブランドショップが軒を連ねる。道行く人たちもトレンディーな人たちが多いのが特徴。

  • HUDSON RIVER &
    LOWER MANHATTAN
    ロウワーマンハッタン

    プラウドのCMロケ地にもなったハドソン川は穏やかな眺めが美しく、マンハッタンの喧噪を忘れさせてくれるほど風情がある。対するロウワーマンハッタンのビル群とのコントラストがダイナミックだ。

Photographers: (1)&(4)Marley White, (3)Julienne Schaer, (5)Will Steacy, (6)Alexander Thompson , (7)Julienne Schaer 2013
Special thanks: NYC & Company Photography Providing & Cooperation : NYC & Company

RESTAURANT WEEK

NYに来たからには試しておきたいお得なグルメ

毎年2回、NY市内で開催されているレストランウイークは、有名レストランを含む300店舗以上のレストランでランチ、ディナーともにこの時期だけのスペシャルメニューが提供されることで人気だ。今年の冬の部は2月16日~3月6日の間に開催予定。