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世界一の時間と出会う ― SUITCASE

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CHICAGO


シカゴといえば、“ジャズ”、“ブルース”、そして建築。「街全体が建築博物館」とも称されるように、個性豊かな建物やアートが街中に建ち並ぶ、建築の街シカゴ。知るほどに歩くほどに惚れ直す、この街の真の魅力に迫ります。

悠久の歴史と大自然に抱かれる

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ハワイに到着したらまずは深呼吸を。心と体がゆるりとほぐれたら、ようやく南の島のやわらかな風に出迎えられたことに気付くだろう。ホノルル空港があるオアフ島は、ワイキキビーチ、ダイヤモンドヘッドなどよく知られた名所が並ぶ、観光客が最も訪れる島だ。その西側にはカウアイ島とニイハウ島、東側にモロカイ島、ラナイ島、マウイ島、カホラヴェ島、ハワイ島がぽっかりと浮かんでいる。島そのものや山や滝、海などの自然に神が宿っていると信じるハワイアンの教えは、共に海に囲まれた島(国)ということもあるのだろうか、日本の神話とも通じるところがある。

自然に身を投じる旅。それがハワイでの一番贅沢な時間だ。巨大ショッピングモールでの買い物やビーチでのアクティビティもまたよしだが、深く大きな自然の懐に自らすっぽりと包み込まれたような島々の、雄大という言葉では尽くせない大らかさとその時々にしか出会えない瞬間を味わって欲しい。

現在ハワイはアメリカ50番目の州だが、カメハメハ大王が全島を統一し、ハワイ王国として約98年続いた王朝があった。「アロハ・オエ」を作曲したとされる最後の女王・リリウオカラニの兄であるカラカウア王は、禁止されていたフラを復活させたり、アメリカ唯一の城であるイオラニ宮殿を建てたりしたことでも知られている。そんな歴代の王たちの銅像が小さな島のあちこちで見かけられるのは、なかなか興味深い光景だ。ダウンタウンを散歩していると出会える、カメハメハ大王像もそのひとつ。記念日や大王自身のバースデイである6月には、写真のようにたくさんの美しいレイが掛かり、パレスを見守るように向き合い立つ姿が見られる。

マナが宿る場所とその言い伝え

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ワイキキビーチ近くのカピオラニパークは、海とダイヤモンドヘッドが見渡せる絶好の場。ダイヤモンドヘッドという名は、かつて火口付近の結晶をダイヤモンドと間違えたことから。ハワイ語で“カイマナヒラ”または、横たわる姿がマグロの額に似ていることから“レ・アヒ”と呼ばれている。ちなみに“アヒ”とはマグロのこと。そのダイヤモンドヘッドが悠々と横たわる公園のグリーンと抜けた空のスカイブルーと呼ぶにふさわしい碧のコントラストもダイヤモンドヘッドをより美しく見せてくれる。ここに寝転んで昼寝したり、本を読んだり。そんなシンプルな贅沢にはそうそう出会えないのではないだろうか。

ハワイで虹を見ると、再びハワイを訪れることができるという話がある。何度も見ているはずのロコたちでさえ、海に、山の嶺に、大空に虹がかかると歓声を上げ、しばし見とれる。その昔は、メネフネと呼ばれる働き者の小人が宝の箱を開けると虹が出る、なんていう伝説もあったそうだ。神様の使いとして大事にされる亀やハワイ諸島に自生するオヒアレフアという植物もそんな物語を持つ。古の昔、火山の女神ペレがオヒアという青年に恋をしたが、レフアという恋人がいたため失恋。怒ったペレがオヒアを醜い木に、それを哀れんだ神々が恋人のレフアをずっと一緒にいられるように、とその木に咲く美しい花に変えた、という神話がある。だから、花だけ摘んだりすると、離れ離れになることを悲しみ、雨が降る、という言い伝えもあるほど。

ハワイの人たちはそうして自然と共に生き、敬うことで島の暮らしを成立させているのだ。そのほんのひとしずくをわけてもらうことで我々の旅にもうひとつ、あたたかなエッセンスが加わるような気がしてならない。

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ネイバーアイランドでワイルドな自然と向き合う

オアフ島から東西に、小型機で30〜40分の離島は、地球そのものの力強さをダイレクトに味わえるところだ。
オアフ島のすぐ西側に位置するカウアイ島は、ハワイ諸島のなかで最も古くから存在するとされている島。稜線がなだらかな他島に比べ、雨風の力で自然に削られてできた蛇腹のように波打つ山肌とそこへ生い茂るグリーン、深い海の碧のコントラストとが船と飛行機から望めるナ・パリ・コーストや、西側方面に広がり「太平洋のグランドキャニオン」と呼ばれるワイメアキャニオンは、そのワイルドな光景に思わず歓声を上げてしまうほど。手付かずの自然があちこちに点在する。

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かつては日本からの直行便もあったからか、いまだ人気の高いハワイ島は、どこまでも続く溶岩の黒い大地とそこに佇む可憐なオヒアレフアの姿、天文台のあるマウナケアで知られる島。ここで体感できるのが、この世のものとは思えぬほどの美しさを見せつける、暮れていく夕陽と満点の星空、そして、それに昇る朝日だ。思わず涙が溢れてしまったという人も少なくない。また、島のあちこちで催されているファーマーズマーケットではハワイ島ならではのものに出会える楽しさも。

ハワイ諸島のなかで唯一、神の名前が付けられた島、マウイ島ではハワイ語で“神の家”と呼ばれるマウイ島一高い山、ハレアカラに登り、地球の肌を感じ取ってみてはどうだろうか。何もしない、だからこそ美しく強い自然の存在の大きさに気付かされる、そんな旅は、自然や命を大切に育み、ともに歩み続ける島の人々の笑顔ややさしさに触れることのできる旅でもあるのだ。

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    icon_num01 Diamond Headダイヤモンドヘッド

    オアフ島のシンボル的存在。おそらく15万年ほど前にでき、学術的には現在は死火山とされている。山頂からは息を飲むほど美しいワイキキビーチが望める。

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    icon_num02 Lava Plateau溶岩台地

    ハワイ島に降り立つと迎えてくれるのが、この真っ黒な溶岩の台地。そこに咲く真っ赤な花こそが、ハワイの人々が愛するオヒアの木とレフアの花。

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    icon_num03 Iolani Palaceイオラニ宮殿

    7代目の王様、カラカウア王によって建てられた宮殿。豪華な装飾品の数々や当時バッキンガム宮殿にもなかったとされる電気も通っていたとされる。

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    icon_num04 Kapiolani Parkカピオラニ公園

    ワイキキビーチ沿いのホテル群の端の辺りに位置する、ダイヤモンドヘッドが望める広々とした公園。ロコをはじめ、観光客たちの憩いの場。

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    icon_num05 Kukaniloko Birthung Stonesバースストーン

    オアフ島の北、ワヒアワにあるここは、かつて王族の女性が岩の上で出産したとされるハワイの人々の聖地。足を踏み入れる時は失礼のなきように。

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    icon_num06 King Kamehameha Statueカメハメハ大王像

    1810年にハワイ諸島を初めて統一。ハワイ王国を建国した初代の王様。カメハメハ大王像は写真のハワイ州最高裁判所にあるものとハワイ島に2つある。

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    icon_num07 Mauna Keaマウナケア

    ハワイ島を形成する5つの火山のうちのひとつ。ハワイ語で白い山と呼ばれる通り、冬は山頂が雪で覆われる。世界11カ国の天文台も設置されている。

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    icon_num08 Waimea Canyonワイメアキャニオン

    カウアイ島の西側に位置する長さ22km、幅2km、深さはなんと1097m以上という巨大な峡谷。トレッキングコ—スとしても親しまれている。

  • 写真提供:ハワイ州観光局