SUITCASE

Home > SUITCASE > vol.8 HONG KONG

世界一の時間と出会う ― SUITCASE

main01

SPAIN


東洋と西洋が出会う街、香港。
賑やかさと華やかさ。荒削りさと美しさ。古さと新しさ。
あらゆる魅力が混ざり合った街から元気をもらいに、香港へ。
歩いて、食べて、くつろぐ、とっておきの時間を過ごしたい。

風水に基づいて設計された摩天楼きらめく国際都市へ

風水に基づいて設計された

摩天楼きらめく国際都市へ

空港から都心に向かう車の窓から、龍の姿に例えられる稜線と、大型コンテナ船から遊覧船、漁船までが往来するビクトリア・ハーバー、ひしめき合う摩天楼が見え始めた瞬間に、香港への恋に落ちてしまう人は多い。
不思議なことに、これが初めての出会いでも、十回目、百回目であっても、一度惚れたら最後、ときめきが衰えることがない。近代的な高層ビルも、洗濯物が乱雑に干されて、隣のビルとの距離が恐ろしく近い集合住宅も、狭い土地にしっかり根を下ろして堂々と生きている。そんな生命力がみなぎっているのだ。

19世紀半ばまではひなびた漁村だった香港は、東西を結ぶ中継港に絶好の立地と地形から大英帝国に目を付けられ、アヘン戦争を経て植民地になり、大きく運命を変えた。

1997年の中国返還後、中国化と香港独自文化への愛着が同時に高まりながら、香港に戻って来た国際的視点を持つ欧米への移民二世による新潮流も発生。最近ではフランス人が、アジアでのチャンスを求めて次々と流入。東西融合のあり方も変容を遂げている。

香港滞在中には、華やかな夜景を眺める時間を持って欲しい。賑やかに自己主張するビル群と、その輝きを水面に映すビクトリア・ハーバー。暑さが和らぎ、潮風が頬を撫でる。言葉では説明できないときめきを覚えるはず。

近代的な街並みも、実は中国古来の風水に基づいて、九龍半島から飛んでくる龍がビクトリア・ハーバーで水を飲んでから香港島へ渡トリア・ハーバーで水を飲んでから香港島へ渡り、ビルの間を駆け抜けて山頂へと向かうという道筋に沿って設計されている。

都市計画自体に、目には見えない気の流れを真剣に取り入れているからこそ、この不思議な気持ち良さと高揚感が街中から発せられるのかもしれない。

ほのぼのした地元文化と、最先端の洗練が混ざり合う香港の街へ、旅立ちましょう。

main01_2

庶民派から最先端の店までハイ&ローが香港の魅力

庶民派から最先端の店まで

ハイ&ローが香港の魅力

香港の生命力を実感するには、活気溢れる街を歩くに限る。そして香港と言えば「ご飯はもう食べた?」が日常の挨拶になるほどの喰い倒れの街。世界最高の広東料理で新鮮な食材を生かす繊細さを楽しんだり、庶民が集うローカル店で雲呑麺をワイワイ食べたり。香港式カフェのミルクティーで一息ついた後、豪華なインテリアの中で、有名シェフが繰り出す国際的な美食を堪能したり。一日の中でもめくるめくハイ&ローな食を当たり前のように満喫できるのが、香港の魅力の1つ。
中心部は大きく2つに分かれている。九龍半島は庶民度が高く、猥雑な街並みに味がある。観光客で賑わうマーケットも多数ある。

洗練された都会といえば香港島側。とはいえ昔ながらの小さな個人経営店も残っていて、ほのぼのとした香港と歴史も垣間見られる。あちこち歩いているうちに、自分の波長にぴったり合うエリアがきっと見つかる。

真の香港を知る上で見逃せないのが、庶民的なローカルカルチャーと対極にある、突き抜けた洗練を発揮する最先端の香港。

トレンドは、外からは分からない隠れ家空間を生かした、大胆不敵な世界を築き上げたバーやレストラン。たとえば古い卓球場を改築したジントニックバーには、生産国以外では目にすることのない希少銘柄を含めた110種類のジンと15種類のトニックウォーターが並ぶ。肩に力の入らないスタイリッシュさ、フレンドリーさが、今の香港そのもの。

さらに、美女に姿を変えた孔雀の精が夜な夜な舞い踊る話題の新バーや、19世紀ニューヨークのチャイナタウンの雰囲気を蘇らせたレトロな広東料理店、最高の夜景を味わえるロシア仕込みのゴージャスなシーフードレストランも加えたこの4軒は、香港の本気度がうかがえる人気店ばかり。国際都市香港ならではの、めくるめく夜を過ごしてみては?

main02

香港の新しい顔は、アジアのアートハブ

実利的な香港人とアート。かつては縁が薄かったこの組み合わせが、過去数年で急激に強まっている。その立役者がアジア最大のコンテンポラリーアートの祭典「アートバーゼル香港」。2016年に4回目を迎え、世界35地域から239のギャラリーが参加し、過去最大の7万人が訪れた。開催期間中には、香港中のレストランやホテルなどで、アートにインスピレーションを受けたメニューが披露されたり特別展示などのイベントが多数催されて、華やかさに溢れている。その時期に香港を訪れる方は、ぜひ体験してみて欲しい。

もう1つ、大きな役割を果たしているのが、元警察寮をリノベーションし、若手アーティストの育成を目指すアート複合施設「PMQ」。ユニークなアイテムを探したり、アーティスト本人とふれ合ったり。さまざまな過ごし方ができる人気スポットになっている。

街のあちこちにストリートアートも増えている今日この頃の香港。確実に変わりつつある香港の一面にもぜひ触れてみたい。

main02

知られざる秘境もあり!香港の大自然を体験する

知られざる秘境もあり!

香港の大自然を体験する

香港の総面積の40%は大自然というのは、意外に聞こえるだろうか。ビーチでリゾート気分を味わったり、海鮮に舌鼓を打ったり、ハイキングで絶景を眺めたり。都心から30分離れてアクティブに過ごした後は、街に戻って美味しいものとビールで一息。そんな過ごし方も、香港なら手軽に試すことができる。

一番人気なのは、九龍から中国本土に向かう途中の新界北東部にある海鮮料理で有名な西貢エリア。白砂の大浪湾ビーチ、そして4億年かけて今の姿になった地質公園などへの入り口としても便利な場所だ。

穴場は空港があるランタオ島。大仏や古い漁村の大澳に加えて、美しいビーチもあり、あちこちで野生の水牛を見かける。香港は南国だと気付かされる風景が続く。

最先端都市と庶民文化、大自然までが詰まった香港。美味しいものだらけで、歩くだけで元気をもらえる香港。日本各地から4時間弱で到着するので、週末や連休に、エネルギー充填に香港を訪れてはいかが?

main02

map
  • photo01

    MAP

    1

    CHEUNG CHAU BUN FESTIVAL長洲島の饅頭祭

    毎年1回中環から船で30分の長洲島で開催される。平安と書かれた名物の蓮餡の饅頭で作った塔によじのぼり、集める饅頭の数を争う競技が非常に有名。

  • photo05

    MAP

    2

    DRAGON BOAT FESTIVAL端午節

    香港で端午の節句と言えばドラゴンボート。龍を模した細いボートでチームがスピードを競うレースが各地で開催される。勇壮な太鼓が鳴り響く夏の風物詩。

  • photo02

    MAP

    3

    MID-AUTUMN FESTIVAL中秋節

    中秋の名月を愛でて、月餅を贈り合い、提灯を飾ったりする華やかなお祭り。線香で作った龍を舞わせる伝統の大坑舞火龍が、中秋節最大のクライマックス。

  • photo03

    MAP

    4

    CHUN WUI TONG春回堂薬行

    涼茶と呼ばれる漢方薬入りのお茶と亀ゼリーで有名な1916年創業の老舗。一日中近隣の会社員が健康増進のためにやってくる人気店。

  • photo04

    MAP

    5

    Kam Fung Café金鳳茶餐廰

    香港ミルクティーに、バターを挟んだパイナップルパンというローカル色豊かなメニューが揃う、昔ながらのカフェ「茶餐廳」の代表格。

  • photo12

    MAP

    6

    HAPPY CAKE SHOP快楽餅店

    昔ながらの製法で作る焼き立てでサクサクのエッグタルトやパイナップルパン、ココナッツタルトやドーナツが地元で愛されるパン屋さん。

  • photo13

    MAP

    7

    TEMPLE STREET廟街

    チャイナグッズやアクセサリー、衣類など多彩な品揃えで、手頃なお土産が見つかる人気のナイトマーケット。

  • photo13

    MAP

    8

    GOLDFISH MARKET金魚街

    「金が余る」という広東語と同音であるため縁起がいいとされる金魚を扱う店が並ぶ、金魚街こと通菜街。散策するのが楽しいエリアだ。

  • photo13

    MAP

    9

    PING PONG 129ピンポン129

    地下鉄の新駅が出来て話題のエリア西営盤に登場した、卓球場をリノベーションした、スペインで人気のジノテリア・スタイルのジントニック専門バー。レトロな香港の雰囲気を生かしたインテリアが居心地良く、ドリンクの美味しさとともに評判。

  • photo13

    MAP

    10

    OPHELIAオフィーリア

    昔ながらの鳥かご店の奥に潜む、孔雀の精が舞い踊る妖しくも美しいバー! バンコクで活躍するデザイナー、アシュリー・サットンの香港初進出店としてただいま地元で話題沸騰中。

  • photo13

    MAP

    11

    SEAFOOD ROOMシーフード・ルーム

    新鮮な魚介類を東西両方の調理法で美味しくいただける新レストランには、ビクトリア・ハーバーの絶景が楽しめるルーフトップテラスも。豪華なインテリアでロマンチックな雰囲気に浸る。

  • photo13

    MAP

    12

    MOTT 32モット32

    香港の人気デザイナー、ジョイス・ワンのセンスが冴え渡る、レトロでスタイリッシュなインテリアと、リンゴの木で焼く北京ダックやイベリコ豚の叉焼豚、創作点心など本格料理が自慢の広東料理店。スタンダードチャータード銀行本店地下を占めるという立地も意外性たっぷり。

  • photo13

    MAP

    13

    SHANGHAI TANG上海灘

    チャイナテイストを生かしたモダンで洗練されたファッションアイテムやインテリアグッズに溢れるブランド。旗艦店の美しさにため息。

  • photo13

    MAP

    14

    ART BASELアートバーゼル

    マイアミ、バーゼル、香港で毎年開催される、アジアのコンテンポラリーアートを扱う大規模なアートフェア。次回の香港は2017年3月23日~25日予定。

  • photo13

    MAP

    15

    TIAN TAN BUDDHA天壇大仏

    ランタオ島の寶蓮寺にある世界最大の屋外大仏。風光明媚な周辺エリアは、非常に風水が良いパワースポットとしても知られている。

  • photo13

    MAP

    16

    SAI KUNG西貢

    海鮮料理店が立ち並ぶことで有名な西貢では、小さな漁船を多数見かける。郊外に出ればハイキングやマウンテンバイクなどで楽しめるスポットもある。

  • photo13

    MAP

    17

    TAIO大澳

    昔ながらの漁村、大澳はランタオ島の名所。カメラ片手に懐かしい風景に会いに行こう。

協力:香港政府観光局