MEGALOS COLUMN

運動習慣ゼロ、歩数計は1日2000歩強(最近家とメガロスの往復で若干増えた)芽賀呂素子(仮名/43歳)。メガロスに通い始めて半年、水中歩行や水中エアロビなど水の中で体を動かす楽しさがわかってきた。そんなある日、ひょんな事からご無沙汰だったテニスラケットを 握ることになり、初級クラスに入ってみたら……。

サービスエースをねらえ!

ラケットにボールがあたる爽快感で「わぁー♪、テニスって楽しい!」というウキウキ気分と「はっ!? 楽しんでばかりじゃダメじゃない!もっともっと上手にならなければ」なメラメラ気分の間で揺れ動く素子であった。その原因は上級者クラスで蝶のようにコートを舞う姑の涼子(すずこ)の激励にあった。「素子ちゃ~ん! 早く上達して私のクラスにいらっしゃ~~い。一緒にやりましょ~♪♪」。

文字にすると穏便だが、その言葉+スマイルには草食動物を追い詰めるライオンのような荒々しさが漂っていた。

テニス上手

 私って意外と負けず嫌いかも。テニススクールのラリー練習はもちろん、コーチが出してくれた球でも「相手から来た」と思えば、けっこうがんばって返せる。でも、サーブは話が別なのよね。ボールを投げるのも自分、打つのも自分。だからこそ一番都合がいい位置に投げて、スポーンって打てばいいんだけど、どういうワケかリズムが合わない。

ある意味「魔球」なサーブをどうする?

  • 涼子

    <素子ちゃん、調子どう? 次は中級に上がれそう? 私もう素子ちゃんとダブルス組むの待ちきれなくて。

  • 芽賀呂素子

    <あ、お義母様。また今日はマリア シャラポワっぽくキメてますね。

  • 涼子

    <そう? やっぱりコートの中で自由に動けるようになってくると、いろいろ欲しくなっちゃうものなのよ。上級クラスには全身“錦織くん”ファッションのオジさまもいるのよ。強いし、カッコいい。素子ちゃんもそろそろ可愛いウェア買えばいいのに。

  • 芽賀呂素子

    <いや、ウェアは中級クラスに上がれたときのご褒美というか……今はサーブがうまくいかなくて、それどころじゃないんです。素振りもしてるし、こうしてコートで自主練もしているんですけどね。

  • 涼子

    <う~ん、きちんとしたフォームが身についていたら自主練習もいいだろうけど、一人よがりの練習でヘンなクセがついちゃうと面倒よ。ちょっと1本打って見せて。

あぁ… ヘロヘロと飛び、ネットにあたってボテボテとコートを転がる黄色いボールがうらめしい。

  • 涼子

    <ま、これはこれで魔球って言えば魔球だわね。とっても打ちにくいもん。
    うん、わかった。素子ちゃん。ここは焦らないで正確な動きを身につけていきましょう。まずはコーチに「サーブが苦手」って言って、練習のときによく見てもらうようにして。それでね、毎回いろいろなテーマで行われている「ワンショットクリニック」に出よう。サーブのときはサーブだけ、バックハンド(※1)のときはバックハンドだけって、苦手な動きだけに集中して練習できるし、フォームも直してもらえるからね。

早速コーチに相談すると、すぐその場でフォームを見てくれた。どうやら私は打つのが苦手というより、ボールをトス(※2)するのが苦手らしい。

  • コーチ

    <素子さんは、ちょっとボールが怖いのかな? ボールをあんまり高く投げないので、落ちてくるまで時間的な余裕がない。タイミングがとりにくくないですか? 1人で練習するときはラケットを置いて、まっすぐ、高くトスする練習をしてみてください。

噂のワンショットクリニックがスゴい!

 だんだん、ボールが正確にトスできるようになってきたところで、運良くワンショットクリニック開催。うんもー、お義母様ったらこれ以上強くならなくたっていいのに来てるのよね。

  • 涼子

    <コーチ! こっちこっち! この子がお話していたうちのお嫁ちゃんで、サーブが苦手なの。ちょっと教えてあげて。あ、素子ちゃん、トスがきれいに上がるようになったのね。これなら後は思い切って打つだけじゃない?

  • コーチ

    <そうですね。ちょっとフォルト(※3)が多いようなので、オーバーしてもいいから遠くに届けるイメージで打ってみましょうか。

  • 涼子

    <そうそう、ボールが憎き姑、私の顔だとイメージして思いっきり!

  • 芽賀呂素子

    <えぇぇ!?

スポポーンという快音が。

  • 涼子

    <コツはつかんだみたいじゃない? うちのお嫁ちゃん、素直なんだから。

今このタイミングで、まさかの「サーブがうまくいっちゃう」って、嫁としてどうなんだろう? ワンショットクリニックはいろんなクラスの人と一緒に練習して「サーブ難しいよねぇ」とか、慰め合ったり、励まし合ったり。お義母様も笑ってキャーキャー言ってたし、楽しかったから、これでいいのか。

  • (※1)バックハンド:ラケットを持つ手の反対側でボールを打つこと
  • (※2)トス:サーブを打つ時に、ボールを空中に投げ上げること
  • (※3)フォルト:サーブを失敗すること

次回「真冬に灼熱気分のホットヨガ」