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おやつの時間で「物の性質の違い」に気づく目を育もう

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2歳頃のお子さま向けに、物の性質の違いを発見し、伝えられるようになる知育をご紹介します。
「あそぶ」から「たべる」に切り替わるおやつの時間に、食べられるものを選んでもらいます。日常の場面で身近なものから「ちがうもの」を発見する力を鍛え、思考力を高めていきましょう。

「ちがうもの」を見つけると、言葉の正確な理解につながる

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2歳頃のお子さまと、日中一緒におうちで過ごしていると、遊びと遊びの間におやつタイムをとるご家庭も多いですよね。遊びに夢中になっていたお子さまでも、おやつタイムは喜んで座ってくれる、動作や気持ちの切り替えになる時間です。

今回の知育では、2歳のお子さまの動作の切り替えタイミングを活用して、お子さまが「異質な物」「ちがうもの」を発見して伝えられるようになる知育をご紹介します。

あえて特別な用意はしなくても、動作のタイミングで変化する身の回りのものを使って意識して声掛けすると、お子さまの思考力の刺激、言葉の正確な理解につながります。

●これまでの経験から「ちがうもの」を考えて選ぶ「受容的思考力」
●自分の中で理解できていることを他者に言葉や動作で伝えようとする「表現的思考力」

などが磨かれます。

食べられるおやつはどれだろう?

おやつの時間を楽しみ、同時に考える習慣も身につけていきましょう。

おもちゃの中におやつ?

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お子さまと一緒におうちで遊んでいて、そろそろおやつの時間かな?というタイミングを逃さず、お子さまを「食べられるもの探し」遊びに誘いましょう。

まず、そろそろおやつかなというタイミングで遊んでいるお子さまの近くにおやつを近づけます。

【声掛けの例】

保護者さま「そろそろおやつにしようか。おやつどこかな?」

お子さま「これ!」

保護者さま「正解!おもちゃは遊ぶもの、おやつは食べるものだよね。」

保護者さま「遊んでいたおもちゃは食べられないけど、おやつは食べられるものだね。」

保護者さま「おもちゃをお片付けして、おやつを食べようか。」

お子さま「はーい!」

保護者さま「テーブルを片づけてから食べると気持ちがいいよね。」

言葉でのやり取りがまだ難しくても気にすることはありません。指さしで答えてくれるだけでも十分です。

遊びからおやつの時間に切り替わるタイミングで声をかけ、「食べるもの」「遊ぶもの」について、お子さまと身振り手振りを交えてやり取りすることで「ものの違い」の意識を高めていくことができますよ。

食べられるものはどれかな?

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おやつのタイミングはまたやってきます。前回と同じ手法を何度も繰り返すとお子さまも飽きてしまうので、別の日のおやつのタイミングにさらに思考力を鍛えられるコミュニケーションをご紹介します。

たとえば、
① ティッシュ 
② おやつ
③ 中身の入っていないコップ
④ 何ものっていないお皿

これらをテーブルに用意して、「いただきます!」の前にお子さまにクイズを出します。

【声掛けの例】

保護者さま「この中で食べられないものはどーれだ?」

お子さま(指さしながら)「これ?」

保護者さま「そうだね、お皿やティッシュは食べられないよね、食べられるものはどれかな?」

お子さま「おせんべい!」

保護者さま「正解!おせんべい。海苔がついていて美味しそうなおせんべいだね。じゃぁこうするとどうなるかな?」

(このタイミングでコップに牛乳を注ぎます。)

保護者さま「食べられるものは増えたかな?」

お子さま「ぎゅうにゅう!」

保護者さま「正解!コップは飲み物を入れる容器で食べられないけど、牛乳は食べられる、飲めるものだね。では、いただきますしようか。」

途中で状況が変わっても、食べるものとそうでないものの違いをお子さまは認識できます。また、お皿やティッシュなど道具の名称や用途を正しく理解することにもつながります。

身の回りのもので「性質の違い」に積極的に触れる

会話でのやりとりには個人差がある2歳頃ですが、身の回りの物の名称や性質の違いを理解するための声掛けはいくらやってもやりすぎということはありません。

食べる、歯を磨く、着替える、寝るというお子さまの動作の切り替えのタイミングを上手く活用し、「お昼寝の時に使うのはどれかな?」「歯磨きに関係ないものはどれかな?」など積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。特別に何かを用意しなくても、日常のシーンの中の身近な物でお子さまと楽しく「物の違い」を発見することができますよ。

小さな頃から動作の変化を通して「ちがうもの」を見つける目を鍛えることで、今後の成長とともに「野菜と果物」「鳥と虫」などより深く異質なものについての理解を深め、「仲間わけ」ができる思考力の土台ができていきます。