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「間違い探し」で思考力を鍛える

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今回は、3歳前後のお子さまから楽しめる「間違い探し」を使った知育です。間違い探しをするときに、声がけをちょっと工夫するだけでお子さまの能力開発につながりますよ。

「間違い探し」で思考力全般を鍛える

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間違い探しは、絵をよく観察しないと答えを見つけられません。絵に何が描かれているか、どこが違うのか、観察する姿勢が必要です。

間違い探しに取り組むことで、お子さまの思考力を鍛えられます。

チャイルド・アイズでは「思考力」にもいくつか種類があると定義していますが、そのなかでも

●描かれた絵を情報として正しく受け取る受容的思考力
●一つの情報から柔軟に発想する拡散的思考力
●自分がわかったことを的確に表現する表現的思考力

の3つを「間違い探し」を通じて鍛えられると考えます。

間違い探しは、市販されている本がありますし、インターネット上に無料のものもあります。間違いがわかりやすいもので、子どもが興味をもつ絵柄を探してチャレンジしてみてください。

間違い探しは「問いかけ」が大事?

お子さまの思考力を高めるには、間違い探しをしているときの「問いかけ」が大切です。段階的に声がけを変えることで、まんべんなく思考力を磨いていきます。

間違い探しに取り組むときは、次の順番でお子さまに問いかけてみてください。

何が描かれているかな?

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最初に、間違い探しの絵に何が描かれているか?を考えさせます。

絵を指差しながら「これは何の絵かな?」「何が描かれているかな?」などと質問します。 一つ答えてくれたら「他には何があるだろう?」と、できるだけ多く引き出してあげましょう。できれば保護者さまも「何が描かれているか探しっこしてみよう!」と一緒に取り組んでみてください。交互に出し合うことで、お子さまも楽しく取り組めます。

どこが違うかな?

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次に、それぞれの絵の違いを尋ねます。
「この絵をよく見て、少しだけ違うところがあるよ。どこが違うか指差してみて」と質問してください。

指差せたら、「どこがどう違っているか教えて」とさらに違いを言葉で表現してもらいましょう。ここでも保護者の方も交互に違いを発見し合うなどすると、お子さまも前向きに取り組みやすくなりますよ。

問いかけながら一緒に楽しんで

間違い探しは、言葉がまだ拙い子どもでも楽しく取り組めます。保護者さまも一緒になって楽しむ姿勢を見せると、子ども自身も積極的に参加してくれるようになります。

お子さまが問いかけに答えたら、たくさんほめてあげることも忘れずに。お子さまはほめられると「わかった!」という達成感を強く感じられるようになり、「考える」こと自体を好きになっていきます。

間違い探しをするときは、ぜひ声がけの仕方を工夫してお子さまの思考力を伸ばしてあげましょう。