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折り紙を使えば図形で考える力が育つ

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今回は、6歳頃までのお子さま向けに「折り紙」を使った知育をご紹介します。折り紙を折ったり切ったりすることで、算数などで使われる図形的な思考力を鍛えることができますよ。

折り紙の変化に想像力を働かせよう

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幼稚園や保育園などでも折り紙で遊ぶ機会は多いと思います。折ったり切ったりしていろいろな形に変化するのが楽しいですよね。子どもが使い慣れた折り紙で、おうちでできる知育にチャレンジしましょう!

折り紙を使った知育のポイントは、折り紙で遊びながら、それが「どんな形に変化するのか想像力を働かせること」です。

形の変化を想像することで

●モノの形や展開図を正しく認識する「受容的思考力」
●断片的な情報から形の変化を推測する「集中的思考力」

などが磨かれます。

小学生に入ってから学ぶ算数の図形問題などに必要な図形で考える力につながりますよ。また、指先を使って細かい作業を行うので脳へもよい刺激になります。

折り紙の変化を想像してみよう

最初は、折り紙を自由に折ったり切ったりしてみましょう。楽しみながらはじめてください。

このときに意識してほしいのが、折ったり切ったりしたあとに、必ず広げてどんな形になったか確認することです。

「上手に切れたね!」「折り紙を広げてどんな形になったか見てみよう!」と声をかけながら、さまざまな形になった折り紙を一緒に見てあげてください。

自由に折ったり切ったりしたあとは、より想像力を働かせる取り組みをしていきましょう。

どんな形になるだろう?

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折り紙を折りたたんで、適当な場所を切ります。

それを見せて、「折り紙はどんな形になっているかな?紙に書いてみよっか?」とお子さまに聞いてみてください。そして、紙に書いたあとに、実際に折り紙を広げて確認しましょう。

できれば親子で一緒に考えてみてください。保護者さまが一緒に考えることで、お子さま自身も積極的に取り組んでくれますよ。

最初は「2つ折りにした折り紙の1箇所だけを切る」というように、変化が少なくて想像しやすいものから始めます。慣れてきたら、4つ折りにしたり三角形に折ったりしたものを切る、複数箇所切るなど、難易度を上げていきます。

折り目の部分を切るとどうなるのか、反対にヒラヒラしたほうを切るとどうなるのか、中心あたりを切るとどうなるかなど、「どこを切ると、どういう形になるのか?」を意識させながら進めるとさらに理解が進みます。

どこを切ればいいだろう?

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次に、これまでに折ったり切ったりしたものを使って、逆の想像を働かせていきます。

すでに形が変化した折り紙を見せて、同じ形にするためには新しい折り紙のどこをどう折って、どこを切ればいいのかを考えていきます。

「これと同じ形を作りたいんだけど、どう折って、どこを切ったらいいんだっけ?」と質問してみてください。新しい折り紙を使って、実際に折ったり切ったりしてみましょう。切ったあとは必ず開いて、どんな形になったか確認して、同じ形が作れるように繰り返しチャレンジしましょう。

問いかけで図をイメージする機会を増やそう

折り紙遊びもちょっと工夫をするだけで、図形的思考力を引き出す時間になります。

折り紙なら小さい子どもでもチャレンジできるので、折り紙遊びをしているときに質問してみるのもおすすめです。お子さまの遊びを邪魔しない程度に、「どんな形になるかな?」と問いかけてみると、図で考えるきっかけになりますよ。

図形的思考力を鍛えるためには、いろいろな形に触れて、形が変化するのを体感しておくのがとても大事です。ぜひお子さまと一緒に楽しんでみてください。