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良い眠りが身体と心を癒す「ベッド内環境」の整え方

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

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朝起きるのが辛い、疲れが取れないと感じたら、もしかしたら睡眠がうまく取れていないのかもしれません。

最近注目されているのが、「睡眠の質」の大切さです。良い眠りは疲れた身体と心をリフレッシュし、朝にはすっきりとした目覚めをもたらしてくれます。今回は、睡眠の質を高め、ぐっすり気持ちよく眠れる「ベッド内環境」の整え方をご紹介します。

睡眠の質を左右する「ベッド内環境」、理想は立ち姿勢で温度は33度

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良い眠りは、身体と心をリフレッシュし、気持ちの良い朝の目覚めをもたらします。

睡眠は、身体の疲れや心のストレスを癒し、生活リズムを整えてくれるなど、毎日の元気を支えています。睡眠不足が続くと、倦怠感や不快感が湧き、体内時計が狂いやすくなるため、昼間でもぼーっとする、集中力が続かないといったことが起きます。

ただし睡眠の効果を高めるためには時間に加えて、質がとても重要になります。そしてその質を大きく左右するのが「ベッド内環境」です。部屋の温度や湿度を気にしても、ベッドの中の環境を意識している人は意外と少ないかもしれません。

そこで今回は、睡眠のプロ、IDC OTSUKA新宿ショールームのスリープアドバイザーである滝崎敏之さんに、良い眠りのためのベッド内環境の整え方を伺いました。

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総合的な眠りのプロフェッショナル「スリープアドバイザー」の滝崎敏之さん。スリープアドバイザーは様々なメーカーの商品情報に精通し、一人ひとりのお客様に適した寝具選びのアドバイスに乗ってくれます。相談の際には事前に予約をしておくとスムーズです。
※)IDC OTSUKA スリープアドバイザーによる相談予約窓口

質の高い睡眠を取るためにはベッド内環境、つまり寝具の中の環境がとても重要で、特に大切なのがマット、掛け布団、枕選びにあると滝崎さんは言います。

質の高い睡眠を取るためのベッド内環境の条件は、布団内の温度は33度、湿度は50%、寝姿は「立ち姿勢」をキープしつつ、首の角度が5度前傾していることだそうです。

冬になると電気毛布のスイッチを入れて暖かくしている方も多いと思いますが、最初は気持ちが良くても、夜半に温度が高くなり過ぎれば、睡眠の質は下がってしまうというわけです。

質の高い睡眠を取るためには、電気毛布は寝入りに使用し、後は体温でベッド内温度をキープできるよう、寝具の保温性を高めるのが良さそうです。布団内温度33度、湿度50%をキープするためには質の高いダウンの掛け布団が最適だそうで、大塚家具でもロングセラー商品になっているそうです。

さて、理想の寝姿が立ち姿勢というのは意外でした。しかし人はまっすぐ立っている時に一番自然な姿勢をしていると言いますので、寝ている間もその姿勢を維持することが睡眠の質を上げるポイントになりそうです。そしてその寝姿を保つカギになるのがマットレスです。

肩こりや腰痛の原因になる腰折れや首折れ、マットレスの性能に原因が

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腰痛に悩んでいた滝崎さんも使用していると言うマットレス、レガリアのインシグニアです。独自の多重構造によるクッション感と弾力性で、からだにやさしい寝心地でありながら腰部分はサポート力を高めたセンターハード仕様になっています(IDC OTSUKA

滝崎さんによると、マットレスは使う人の体重・身長・体格・脊柱の形状・寝姿勢で選び方が変わるとのこと。大事なことは、立ち姿勢をキープした状態の寝姿が取れることで、寝姿が腰折れや首折れ状態になっていると、腰痛や肩こりの原因になってしまうのだそうです。

また一般的に、腰痛持ちの人には硬いマットレスが良いと言われていますが、実際に硬いだけのマットレスに寝ていると、腰の痛みは軽減されても、他の部分に様々な影響が出る恐れがあるとのこと。硬いだけでは、身体が沈み込み不足になり、部分的に圧力がかかり過ぎて、鬱血や筋肉疲労を起こしてしまうからだそうです。

身体のどこかが痛い、疲れが取れにくいと言う場合は、マットレスを見直してみるのが良いかもしれませんね。

マットレスはアルデンテが理想、実際に寝て自分に合ったものを選んで

それでは自分に合ったマットレスを見つけるにはどうすれば良いか、伺ってみました。とにかくマットレス選びで大事なことは、実際に寝てみることだそうです。合うかどうかは寝てみないと分からない、コイルの種類も、ポケットコイルでもボンネルコイルでも安眠という意味においては、それほど関係が無いそうです。

ポケットコイルとは、コイルが一つひとつ独立しているため、ダブルベッドの場合は振動が伝わりにくいという特徴がありますが、そもそも隣の人が動いて起きてしまうのは、もともと安眠できていないことが原因とのこと。ぐっすり眠るためには、やはり自分に合ったマットレスを探しに行くことが大切なようです。

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実際にマットレスの上で横になって自分の身体に合うか試してみましょう。ベッドの広さに関しては、写真のように自然に手を開いて、手がベッドから落ちない大きさ以上あることが重要とのこと。

マットレス選びの際には、実際に横になってまずは身体の沈み込みをチェック。立ち姿に近い寝姿勢を維持しながら、体全体に均等に圧がかかるかを確認しましょう。自分で見つけることが難しい場合は、スリープアドバイザーに聞いてみると良いでしょう。IDC OTSUKAのショールームにもマットレスが数多く展示されているので、実際に寝て試すことが可能です。

ちなみに腰痛に効果があるマットレスとは、芯に適度な弾力がありつつ、表層部分は十分な沈み込みができる柔らかさがあることだそうです。そのような形状なら、腰痛の原因になる腰の沈み込みが無く、身体全体で圧力を分散させて寝姿勢を保つことができます。ベッドも「アルデンテ」が理想型なんですね。

枕選びの極意を聞いた!枕単体で選んでも意味がないワケ

ベッド内環境を整えるためには、枕も大事なアイテムです。実は私自身、枕探しに長く苦労をしてきました。何度も買い替えても、オーダーで作っても、少したつと朝に首が痛くなったり頭痛がしたり。そこで、滝崎さんに枕選びの極意を伺ってみました。

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枕選びに苦労している人も多いのではないでしょうか。枕単体で選ぶのではなく、寝姿勢を考えて選ぶことが快眠につながります。

その答えは、枕だけを選んでも意味がない!ということです。良い眠りのための枕の条件は、理想の寝姿勢である立ち姿勢をキープしつつ、首の角度が5度前傾することです。

しかしマットレスの上に人が乗れば沈みます。そのマットレスの沈み込み量によって枕の高さは変わってしまうので、良い枕だからと言っても、枕だけ単体で選んでいるようではあまり効果が期待できないというわけです。

まさにこれは目からウロコ!まずはベッドの上に寝てみて、寝姿勢のチェックを行い、そこから首の角度を考えて枕選びをすることが大切なんですね。

質の高い睡眠は、毎朝の爽やかな目覚めと一日の活力を生み出してくれます。ベッド内環境を見直して、毎日を元気にお過ごしくださいね。

※コラムの内容や掲載商品は執筆時の情報であり、予告なく変更される場合がございます。最新情報をご確認ください。実施する際は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。

Yuu

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。