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忙しい人ほど使っている!食器洗い機の上手な活用法

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

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食器洗い機は進化し続けています。扉をコンコンとノックするだけでドアがフルオープンする機種も登場(ビルトイン食器洗い乾燥機 NP-45KD8A / パナソニック

食器洗い機は家事の負担を減らし、毎日の暮らしにゆとりを生み出してくれます。上手く使えていない、あるけれど使っていないという声も。今回は、忙しい人ほどメリットが大きい、食器洗い機の上手な活用方法をご紹介します。

食器洗い機の普及率全国1位は福井県、
その理由とは?

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食事の後片付けはできるだけラクに済ませたいもの。食器洗い機を上手く使いこなすことができれば、暮らしにゆとりが生まれます。

食器洗い機の普及率(※1)、全国1位は福井県です。実は福井県は、共働き率(※2)がとても高く、これもまた全国1位です。

忙しい共働き家庭にとって家事の負担はできるだけ減らしたいものですから、便利な家電を上手に取り入れて、家事の省力化を図る生活スタイルが根付いていることが分かります。

イマドキの暮らしでは、洗濯は洗濯機がするように、食器も食器洗い機に任せることができれば、家事の手間と時間を減らすことができ、毎日の暮らしにゆとりが生まれます。

くしくも福井県は「都道府県幸福度ランキング(※3)」でも順位が高く、ベスト3の常連です。忙しい毎日だからこそ時間を上手に使って、活き活きと暮らしているのですね。

(※1 総務省全国消費実態調査 地域別1000世帯当たり主要耐久消費財の所有数量及び普及率)
(※2 総務省平成29年就業構造基本調査)
(※3 ブランド総合研究所調べ)

食器洗い機を使わない理由には誤解が多い?

使いこなすことができればとても便利な食器洗い機ですが、あるのに使っていないという声もあります。その理由を聞いてみると、中には誤解も多いようです。

【食器洗い機を使っていない理由】

  • ●汚れがキレイに落ちない気がする
  • ●時間が掛かり過ぎる
  • ●家族の人数が少ないから手で洗う方が早い
  • ●電気代がもったいないと感じる など

汚れが落ちない気がするというのは、頑固なこびりつきは食器洗い機では落としにくいというところから生まれたものでしょう。確かに、長時間置きっ放しにしてこびりついた茶渋や、がちがちに固まったグラタンの焦げなどは、食器洗い機の苦手分野です。

食器洗い機は万能ではなく、洗濯機と同じようなものと考えると、上手な使い方が見えてきます。洗濯機でも頑固な汚れやシミは、洗濯機に入れる前につまみ洗いをします。食器洗い機も同じで、特別な汚れは手で落とし、あとは食器洗い機にお任せすると考えると良いでしょう。

食器洗い機の得意分野は、手洗いでは洗うのが大変な肉の脂汚れや、泡だて器のような複雑な形状のものです。

豚や牛の脂が解ける温度帯は40~50度ですから、手洗いでは温度が低く、洗剤で洗っても手や食器にベタベタが残って大変です。食器洗い機は、手洗いの温度よりはるかに高い60度~80度のお湯(※4)でざぶざぶと洗うので、脂汚れがすっきりと落ちます。

泡だて器のような複雑な形状のものも、食器洗い機の得意とするところです。手洗いではスキマにスポンジが入らないので、汚れが残ってしまうことがありますが、食器洗い機ならノズルから噴射する水流で小さなスキマの汚れまでキレイに洗い流してくれます。

洗剤の違いも見逃せません。食器洗い機専用の洗剤は、手荒れなど肌への配慮をする必要が無い分、一般的な台所用洗剤には含まれていない漂白成分などが入っているため、汚れが落ちやすくなっています。

(※4 選ぶコースによりお湯の温度が異なります)

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食器洗い機の得意分野は肉の脂汚れ!手で洗うといつまでもベタベタが残りますが、高温の食器洗い機なら手洗いよりもお湯の温度が高いため、スッキリ落ちます(資料提供:パナソニック

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食器洗い機をつかうと、泡だて器やザルの後片付けがラクになるので、ケーキを作るようになったという声も。後片付けの手間で、無意識に献立が変わっていることが少なくありません。

洗浄時間が長く感じる場合は、朝の分は食器洗い機で軽く下洗い、そのまま夕食後にまとめて一気に洗えば、寝ている間に洗って乾かしてくれます。また汚れ具合でコースが選べる機種なら、下洗いをていねいにして短時間コース(60分など)を選ぶと、洗浄時間の短縮ができます。

何より、食器洗い機はとてもエコだということ。手洗いに比べて使用水量が少なく、電気代を含めても、年間19,600円を節約できるというデータ(※5)があります。食器洗い機を上手く使いこなせば、汚れがキレイに落ちて、ラクができて、水道光熱費が節約できるなど、良いことづくめというわけです。

(※5 パナソニック調べ)

食器洗い機があると暮らしはこんなに変わる!
意外なメリットも

食器洗い機のメリットは、他にもたくさんあります。中には使ってみないとなかなか気付けない意外なメリットもありますので、実際に食器洗い機を使って良かったと言う声をいくつかご紹介しましょう。

  • ●洗った後の水滴の拭き残しが無くなり、食器棚の臭いが気にならなくなった
  • ●食器洗い機を食器棚代わりにでき、片付けがラクなのでキッチンをキレイに保てる
  • ●洗う手間を考えないで良いので、大皿料理が減った
  • ●泡だて器やザルの後片付けがラクなので、お菓子を作るようになった
  • ●手荒れから解放された
  • ●朝は食器洗い機に入れてそのまま仕事へ行けるので、朝寝坊ができてうれしい
  • ●夕食後に家族と一緒にテレビを見たりゲームをしたり、ゆっくり過ごせるようになった
  • ●食事を作る時は後片付けのことばかり考えていたが、少しラクな気持ちになれた
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食事の後片付けの時間を家族と過ごしたり、本を読んだり、睡眠にあてたり。自分のためのゆとりの時間が生まれます。

上手に使いこなすコツは、
入れる前のひと手間と並べ方

最後に食器洗い機を更に上手に使いこなすコツをご紹介しましょう。食器洗い機に入れる前に、ちょっとひと手間掛けることが、キレイに洗い上げるコツです。食べ残しは取り除き、サッと流したり、こびりつきはちょっとふやかしたり。後は食器洗い機がしっかり洗って、乾かしてくれます。

我が家では朝に食器洗い機を使った後は、そのまま入れ放し、夜はそこから取り出して使っています。いちいち拭いて食器棚に戻す必要が無いというだけで、すごくラクな気持ちでいられます。

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セットする食器に合わせて折りたたんだり開いたりできる上カゴがついたビルトイン食器洗い乾燥機。これなら無駄なく効率的にお皿が入れられます(ムービングラック プラス/NP-45K8シリーズ/45M8シリーズ/60MS8シリーズ / パナソニック

キレイに洗うためには、並べ方にもコツが必要です。噴射するお湯が良く当たるように下向きにセットし、汚れた面をできるだけ内側に向けましょう。またお湯が掛からない死角ができないよう、重ねないようにするのもポイントです。

食器洗い機で、洗えないものもあります。耐熱温度が低いプラスチック製品、漆器やメッキ製品、クリスタルガラスなどは食器洗い機に入れると、溶けたり変質したりする恐れがありますので注意をしましょう。

大事なお出かけ着は洗濯機では洗わず、手洗いやクリーニングに出すように、このような食器類は、手で優しく洗ってあげましょう。

食器洗い機の寿命は10年ほどが目安です。交換する場合は最新機種の性能もチェックしてみましょう。最新の食器洗い機は、以前より食器が入れやすくなり、より美しく仕上がるよう進化しています。交換の場合は、現在の食器洗い機の設置状態、配管状態などにもよりますが、半日ほどで終了します。

忙しい毎日、食器洗い機を上手に使いこなして、ゆとりある時間をお過ごしくださいね。

※コラムの内容や掲載商品は執筆時の情報であり、予告なく変更される場合がございます。最新情報をご確認ください。実施する際は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。

Yuu

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。