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コンパクトマンションで
理想のプライベートライフを満喫する

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

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コンパクトマンションの注目度が高まっています。今回は、理想的なシングルライフを送る住まいとして、またセカンドホームやビジネスの拠点としても役立つ、立地の良いコンパクトマンションの事例と家具のレシピ、充実したプライベートライフを満喫するための工夫をご紹介しましょう。

コンパクトマンションの魅力
理想のシングルライフやビジネスの拠点としても

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都心部に建てられた専有面積34.96㎡のコンパクトマンションのリビングの様子。本革の張地のスリムなシルエットのリラックスチェアはイタリア製で、オットマンと組み合わせれば足を延ばしてリラックスできます。ブラックウォールナット調の床とよく馴染み、高級感があります(プラウド銀座一丁目)
<家具レシピ>リラックスチェア:METROPOLITAN’14、スモールテーブル:Frank/B&B Italia、フロア照明:TAB/FLOS、シェルフ・テレビ台:造作家具、木製ブラインド:ラインドレープ/タチカワ

コンパクトマンションとは一般的に床面積30㎡~50㎡のマンションを指します。

立地の良い場所に建てられていることが多く、シングルや2人暮らし世帯の住居として便利に暮らせるのはもちろん、テレワークなど働き方の多様化で、2拠点生活のビジネスの拠点として、また充実したプライベートライフを送るための趣味の部屋や、セカンドホームとしても注目されています。

ワンルームよりもゆとりがあり、一般的なファミリー向けよりコンパクトな作りなので、無駄なく、ひとつひとつにこだわりを持った、自分だけの秘密基地のような理想的な空間を作ることも可能です。

また利便性が良いコンパクトマンションは、シニア世代の終の棲家としても向いています。身のまわりに手が届きやすく、本当に必要な物だけに囲まれた、質の高い暮らしが送れます。

贅沢な自分時間を過ごすキーワード
ホテルライクな部屋づくり

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間接照明やベッドメイク、こだわりのアイテムを散りばめてホテルライクに。インテリアや調度品は深みのあるブラウン系を中心にトータルにコーディネート。自分だけの贅沢な時間を過ごせます(プラウド銀座一丁目)
<家具レシピ>ベッドサイトブラケット照明:Jube wall/VISTOSI、壁:木パネル・エコカラット貼、ベッド・カウンター:造作家具

コンパクトマンションの快適性を高めるキーワードはホテルライク。高級ホテルのような、ラグジュアリーで癒しを感じさせる空間なら、仕事から帰った時も、休みの日も、贅沢な自分時間が過ごせることでしょう。

ホテルライクな空間にするコツは、3つです。

1つめは、日常を感じさせない工夫をすることです。収納は造作家具で効率を上げ、こだわりの逸品だけが目に入るようにする、生活感が出やすいベッドまわりはカバーやランナー、クッションなどの小物を使ってメイキングをするなどの工夫で、洗練された空間づくりができます。

2つめは、照明で空間の演出をすることです。ホテルではひとつの照明で全体を明るくするのではなく、複数の照明で光と影の演出をしています。これを1室多灯のテクニックといい、住まいの中にも取り入れることで、ホテルにいるようなラグジュアリーな雰囲気が味わえます。

3つめは、癒しを感じさせる統一感のあるインテリアでまとめることです。ホテルのインテリアや調度品は、疲れた心と身体をゆっくりと休めるように、ベージュやブラウン系など落ち着いた色合いでまとめられています。

家具やカーテンはもちろん、パジャマやタオル、室内履きなどもトータルでコーディネートすれば、更に空間の完成度が高まり、ホテルで過ごしているような豊かな気持ちで暮らせます。

生活シーンを切り分けてより快適に
くつろぎや集中力を増すゾーニング

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リビングと寝室の間を間仕切るブロンズガラスが入った大きな引き戸。閉塞感なくさりげなく空間を分けることができます(プラウド銀座一丁目)

コンパクトマンションでは、閉塞感なくゾーニングをする工夫をすることで、より快適に暮らせるようになります。ゾーニングとは、目的に合わせて空間を区切ることをいい、寝室や仕事スペースなどを適切にゾーニングすることで、それぞれの空間の快適度が上がります。

例えば、ラグや背の低い家具などを作って心理的なゾーニングをすれば、部屋を狭く感じさせることなく、それぞれに落ち着いたスペースが作れます。

光や風を通す間仕切り戸を使うアイデアもあります。こちらの写真はガラス入りの大きな引き戸です。上部にはガラスが無く、縦格子が入っています。これなら、光や視線を通すので閉塞感がなく、上部は風も通るので、1台のエアコンで両方の部屋の空調コントロールができます。

高効率に空間を美しく整える工夫
インテリアと一体化する造作家具

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リビングからキッチン方向を見た様子。インテリアと一体化した造作家具の壁面収納でお気に入りの物だけを見せて。統一感があるので部屋を広く感じさせる効果もあります(プラウド銀座一丁目)

コンパクトマンションで快適に暮らすためには、適切な収納計画が欠かせません。玄関には靴だけでなくゴルフバッグやスーツケースなどをしまうことができる物入れや、衣類が片付く大型のクローゼットもあると便利です。

より美しく暮らすためには、リビングやダイニングの壁面に造作家具を取り付けるアイデアも。こちらの写真は、コンパクトマンションの壁面家具の事例です。日用品がスッキリ納まり、テレビやオーディオ、趣味の飾り棚、本棚などがインテリアの中に美しく収納できるように計画されています。

造作家具はインテリアと一体化させることができるので、部屋が広く美しく見え、収納効率が高いので限られた空間を有効活用できます。またひとつの家具に複数の機能を持たせることができるなど、コンパクトマンションでこそ大いに威力を発揮してくれる収納のカタチと言えるでしょう。

豊かな食を楽しむ暮らしを
コンパクトで高機能なキッチン

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約1.2m角のスクエア型キッチン。省スペースで高機能なキッチン。カウンターは高品質な石目調のクララストーン。広いカウンターは作業スペースや食卓としても活躍してくれます(プラウド銀座一丁目)
<家具レシピ>カウンターチェア:PINNA/アルフレックス、テーブル照明:Tear Drop Mini LED/ヤマギワ

コンパクトマンションの場合、ともすればキッチンが小さくなってしまうことがありますが、豊かな食のためにはキッチンをあきらめないことも大切です。

写真のシステムキッチンは、1.2m角とサイズはコンパクトですが、スクエア型にすることで、多彩な使い方ができ、調理の際の作業スペースや食卓としても活躍してくれます。

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今回ご紹介した専有面積34.96㎡のマンションの間取り図。間取りの工夫で玄関や水まわりにゆとりがあり、また物入や食器棚、玄関クロークを一体で計画することで空間を無駄なく活用しています(プラウド銀座一丁目)

充実したシングルライフやデュアルライフのビジネスの拠点として、もちろん2人暮らしでも工夫次第で豊かな毎日を送ることができるコンパクトマンション。さまざまな工夫で理想のプライベートライフを満喫してくださいね。

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※コラムの内容や掲載商品は執筆時の情報であり、予告なく変更される場合がございます。最新情報をご確認ください。実施する際は、お客様ご自身の責任において行っていただきますようお願い申し上げます。

Yuu

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。