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美しい大型収納のデザイン事例
プランニングや扉選びのアイデア

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

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美しい大型収納のデザイン事例をご紹介しましょう。扉選びや内部のつくりに新しいアイデアを加えれば、暮らしはより便利に快適になります。プランニングの工夫で、大きなファミリークローゼットを生み出したリフォーム事例もご紹介します。

ファッションを思い切り楽しめる
コーディネートスペース付きクローゼット

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コーディネートスペース付きクローゼットなら、翌日の洋服選びが楽しくなります。衣類の一時掛けスペースとしても役立ちます(野村不動産分譲済物件モデルルーム事例)

大型のクローゼットは、収納力は抜群ですが、中が広いので衣類選びに手間取ってしまうこともあります。そんな時は、事前にコーディネートした衣類をセットしておくことができるスペースがあると便利です。

こちらの写真はコーディネートスペース付きのクローゼットのデザイン事例です。扉を開けた正面にバッグや帽子なども含めた2人分の衣類がセットできるようになっています。

このようなスペースはクローゼットの外側に作ることもできます。サイズの目安は1人分で幅60㎝、奥行き30㎝ほど、造作家具で棚やフックを取り付けて設置すれば、バッグや帽子などもコーディネートがしやすく、見た目も美しく納まります。

更に照明を取り付けて、それぞれのコーディネートをライトアップできるようにしておくと、まるでブティックのような楽しい雰囲気に。このような衣類のセッティングスペースがあると、ファッションをこころゆくまで楽しめるようになります。

ゆとりある寝室と収納を両立させる
シースルー扉の収納スペース

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シースルーの扉なら限られた面積の中でも、圧迫感なく大きな収納スペースが作れます。(野村不動産分譲済物件モデルルーム事例)

収納を大きくすると、部屋が狭くなり窮屈な印象になってしまうこともあります。そんな時はシースルーの扉を使えば、部屋を広く感じさせながら、大型の収納スペースを確保することができます。

こちらの写真は、ガラス戸を使った大型収納のデザイン事例です。美しいガラスとフレームで構成された戸は、寝室のインテリアに高級感と癒しをもたらし、視線が通るので圧迫感がありません。

今、ニューノーマルをキッカケに、部屋を区切りながら、明るさやゆとりが感じられるシースルー扉の人気が高まっています。内部をあまり見せたくない場合は、半透明と透明ガラスを組み合わせるなどの工夫で視線を遮るといいでしょう。

仕事とプライベートのメリハリがつく
ワークスペース+収納の一体化

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収納やデスクなど仕事関係を一体化すれば、理想のワークスペースが作れます。(野村不動産分譲済物件モデルルーム事例)

働き方の多様化で、自宅で仕事をする機会が増えた方も多いことでしょう。中には、仕事とプライベートのメリハリがつきにくいと悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こちらの写真は、仕事に関係するもの全て、例えば書類、パソコン、通勤着、バッグなどの収納と、デスクを一体化した空間です。

収納の中にワークスペースを作る、もしくはワークスペースの中に収納を作る、どちらの発想でも構いません。仕事に関する全てを一か所にまとめることで、仕事とプライベートのメリハリが付けやすくなり、仕事にも集中しやすくなります。

更に、翌日に着る衣類をセットできるコーディネートスペースがあれば、それを着て出勤するのが楽しみになるかもしれません。

仕事とプライベートをしっかり分けるゾーニング計画は、プライベートに仕事を持ち込みにくくなるので、ライフワークバランスを整えやすくなる効果も期待できます。収納は毎日の生活を支えています。まずは収納から分けてみると、生活のメリハリが付けやすくなることでしょう。

通路を生かして収納をつくる
動線上のウォークスルー収納

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ウォークスルータイプの収納なら、通路を兼ねて動線上にスペースを作ることもできます。(野村不動産分譲済物件モデルルーム事例)

大型収納を新たに作りたいけれどスペースがなかなか見つからない場合は、室内ドアの出入り口そばや柱の脇など、スペースにゆとりはあってもあまり活用できていなかったところを使って収納を作るアイデアもあります。

クローゼットの奥行きは一般的には60㎝程度を確保する必要がありますが、それ未満であってもスライドレールなどを使えば衣類を収納することができます。

また通り抜けができるウォークスルースタイルのクローゼットなら、通路としても機能するので、見逃しがちな通路周辺のスペースを活用することができます。

家の中を見回すと意外とスペースは見つかるものです。さまざまな衣類収納のアイデアを考えてみてください。

間取りから生み出すリフォーム事例
リビングに面した大型ファミリークローゼット

間取りを整理して、リビングから家族で使う大型のクローゼットと、ひろびろとしたLDKを実現したリフォームの事例をビフォー・アフターでご紹介しましょう。

<リフォーム前の間取り>

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<リフォーム後の間取り>

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リフォーム後のリビングとダイニング
右手が大型のファミリークローゼット。床や壁は人気のグレージュカラーを中心にコーディネート、アクセントウォールでメリハリのある空間になっています(設計施工:野村不動産パートナーズ)

こちらは、廊下を部屋の中に取り込み、リビングダイニングを大きく広げ、そこに大型のファミリークローゼットを作った事例です。

扉は半透明の引き戸です。引き戸は開き扉に比べて省スペースに開閉ができ、また半透明にすることで圧迫感を軽減しています。

戸の面積が大きくなればなるほど、素材選びが室内のイメージを大きく左右します。こちらの戸はアルミのフレームに乳白色のパネルをはめ込み、軽やかでモダンなインテリアに仕上がっています。

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衣類だけでなく、趣味のものや勉強道具なども全てすっきり片付くように。アルミのフレームに乳白色のパネルが軽やかな印象です(設計施工:野村不動産パートナーズ)

更に、規則正しく並んだ天井のダウンライトが、クローゼットの戸に映り込み、空間に明るさと奥行きを生み出しています。

リビングは家族が集まるスペースですから、どうしても散らかりがちですが、壁いっぱいに大きな収納を作ったことで、生活感の無い美しいリビングを維持できるようになりました。

今ある大型収納の使い勝手をよりよくしたり、新たに作ったり。扉選びや内部のつくりのアイデアで、毎日をより美しく快適にお過ごしくださいね。

※コラムの内容や掲載商品は執筆時の情報であり、予告なく変更される場合がございます。最新情報をご確認ください。

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Yuu

一級建築士事務所 OfficeYuu代表 Yuu

一級建築士、 インテリアコーディネーターとして数多くの現場経験や相談実績をもち、住宅リフォームコンサルタントとして快適な住まいづくりのノウハウを発信している。