Vol.7「壁面収納の考え方」
インテリア&プロップスタイリスト 窪川勝哉

部屋は平面でなく立体、
高さを利用した収納を。
新居での暮らしを始めるに当たって、多くの人が収納について悩まされるのではないでしょうか。窪川勝哉さんはこうアドバイスします。「部屋の広さを考える時、何畳や何平米と平面で捉えがちですが、部屋は立体なので、高さを上手く利用すれば収納量はアップします」
そこで有効なのが、壁面収納です。例えば床から天井までの収納スペースとして使用できるうえ、オープン収納であればディスプレイして部屋を彩る楽しみも増えます。
「壁面収納を利用する際に意識したいのは、見せる部分と隠す部分のメリハリをつけること。扉付き収納にして隠す方法もありますが、扉がなくても箱などを利用すればスッキリと隠して収納できます。見せる収納では“フォーカルポイント=見せ場”を作ることが大切です」
では、実際に野村不動産で取り扱いしているシステム家具ブランド「クーマ」と「ギャラリー収納」の実例をご紹介しながら、その利用のコツをご提案します。
CUUMA
クーマ
ドイツの家具製造工法「system32」をいち早く日本に導入し、本場のクオリティを維持。
多種多様なパーツを組み合わせ、ライフスタイルに合わせてプランニングが可能なシステム家具ブランドです。
扉だけでなく、ボックス本体にも強度のあるメラミン材を採用しているため、デザイン性や自由度が高く、 さらに耐久性にも定評があります。
見せると隠すを使いわけるリビング収納
思い出の品や写真などはオープン収納へ、CDやDVD、雑誌などは扉付き収納へ。見せると隠すを両立させたリビングボード。本体と扉のカラーを変えることも可能です。

収納する物に合わせた
ドレッサー&クローゼット
設置スペースや収納する化粧品などのサイズに合わせて、コンパクトなドレッサーもオーダー可能です。右手のクローゼットは扉がスライド式なので、開閉に場所をとりません。
ギャラリー収納
専属の収納プランナーが一人ひとりのライフスタイルと要望にあった収納プランを設計。
6つのシリーズと37のカラー、合計11,000以上のアイテムのなかから組み合わせて、理想の壁面収納を実現できます。
ほぼ廃番品なく製造し続けられているため、例え20年前に購入したものであっても、買い足しや組み換えが可能。 もちろん修理にも対応してくれます。
飾る楽しみが広がるリビングボード
テレビからCD、オブジェやワインまで大小様々なものを収納できるリビングボード。二重背板にしてテレビを取り付けると、すっきりと配線を隠すことができます。

間仕切りにもなる衣装用収納ボックス
キャスターが付いた可動式ボックスなら、部屋を間仕切る家具としても使えます。着物用の桐製引き出しやスライド棚など、衣類に合わせて収納場所を組み合わせます。

プライベートな書斎&趣味スペース
2~3畳のスペースがあれば、リビングや寝室の一角に書斎や趣味の空間を作れます。間取りに合わせてL字やコの字に組むことも。