OUCHI-JUKU

第3回 照明(後編)

前回に引き続き、今回も照明をテーマにお送りします。
実例をもとに、より具体的な内容を皆様にお伝えしてまいります。
リビング・ダイニングのあかりについてシーン別に考えてみましょう。

シーン別のあかり

作業・勉強をする時のあかり ~均一で活動的なあかり~

ダイニングテーブルで勉強や作業をする際に適した灯りは陰影の少ない、全体を均一に照らすあかりです。
また白系のランプは、物をくっきりと見せる性質を持っているため、目をよく使うシーンに適したあかりと言えます。 手元をより明るくするためにスタンドをプラスしても◎

― おすすめの照明器具 ―
■シーリングライト
■ペンダントライト
■インテリアダクト
■スタンド など
― おすすめのランプ色 ―
■昼白色 ■昼光色

[イメージ写真]

食事をする時のあかり ~集まる場所を照らすあかり~

食事の際におすすめの灯りは、集まる場所を照らす灯りです。
ランプ色を電球色にすると、赤みがかった光でダイニングテーブルを照らすことで、火を囲むような団らんが生まれます。
電球色には赤が鮮やかに見える効果があり、また陰影もはっきりするため立体感が生まれ、
より一層お料理を美味しく見せることができます。
リビングスペースは、間接照明やスタンド照明にして、明るい場所と暗い場所のメリハリをつけることで
より一層ダイニングゾーンを引き立たせる効果があります。

― おすすめの照明器具 ―
■ペンダントライト
■スタンド
■間接照明
■キャンドル
― おすすめのランプ色 ―
■電球色

[イメージ写真]

寛ぐ灯り ~小さな灯りを多灯使い~

寛ぎの空間におすすめは、電球色の小さな灯りを多く取り入れ、光源の見えない間接照明を使った灯りです。
一箇所を照らす灯りではなく、お部屋のあちこちに少しずつ灯りを点在させることで
空間に広がり感が生まれ、強い光にはないリラックスした雰囲気をつくることができます。

― おすすめの照明器具 ―
■スタンド
■間接照明
■ブラケット照明
■キャンドル
― おすすめのランプ色 ―
■電球色

[イメージ写真]

照明まめ知識
■ダイニングのペンダント照明設置

ダイニングテーブルの上にペンダント照明を設置する時、大切なのはテーブル面からの高さです。
高すぎると光が目線に入ってまぶしく感じ、低すぎるとテーブル面全体を照らすことができません。
座った状態で光が直接見えない高さに設置すると良いでしょう。

①取付位置は、テーブルの中央が最適です。
②テーブル面からの高さは60~80cmの位置が理想的です。
③器具の大きさは、4人用テーブル(90×120~140cm)ならセードの直径が40~50cmのペンダント1灯が目安となり、
 小さいペンダントを複数つける場合は、テーブルの長さ1mに1灯が目安となっています。

引掛シーリングに取り付けるタイプのインテリアダクトを使用すれば手軽に複数のペンダント照明を取りつけることができます。
小ぶりな照明器具いくつかと、スポットライトを一緒につけたりなど アクセントのある空間作りができます。

― LED照明器具 ―

最近はLED照明器具で、光の色を変えられるものもあるので、お食事の時は「電球色」、
勉強をするときは「昼光色」や「昼白色」といったことも可能になり、あかりの演出の幅がひろがります。

― こんな照明パターンも ―
■ダイニング・リビングスペースのメインにスタンド照明

天井から吊るすタイプではなく、スタンドタイプのものをチョイスすれば、レイアウトの自由度が増します。

■リビングスペースにペンダント照明

リビングスペースにデザイン性の高いペンダント照明を使うことで、昼間はオブジェとしても楽しむことができます。

■リビングスペースをラグジュアリーな空間に

複数のスタンド照明をメインに、間接照明で壁を照らして全体は明るさを落とした照明にすると、
よりいっそうラグジュアリー感が増します。

ソファの背面に置く照明器具や観葉植物を照らす照明などの間接照明は、 重心が低い印象となり圧迫感のない落ち着いた空間を演出することができます。

今回は照明の実践編をご紹介しました。
小さなスタンドひとつでもインテリアに変化が生まれます。
是非ご参考になさってみてください。